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客席放浪記

JAL名人会

2017年10月27日
内幸町ホール

 全席自由席、入場料1,000円ということもあって、どんどん人気が出てきて、最近では開場前に長い列ができるようになった。客層も仕事帰りのサラリーマン中心。普段落語に行かない人まで多く集まってきている印象。

 この会は、入口でその日の出演者と演目が書かれたプリントを渡されるのだが、桂翔丸の演目は『悋気の幽霊』となっていた。はて聴いたことのない噺だが、演じ手のいない古典の掘り起こしかなと思った。風邪をこじらせて死んでしまったおかみさん。実はこれはどうやら旦那が風邪薬と称して飲ませた薬が実は毒薬だったらしい。旦那はおかみさんが死んだ半月後には女郎を身請けして一緒に暮らし始めている。それを知ったおかみさん、幽霊になって出てやろうと閻魔様にお願いするが、幽霊は美人でなければゆるされないとのことで却下されてしまう。では化け物になってでもいいからと言うと・・・。
 これ、後から知ったら、翔丸の作った新作だそうだ。

 立川談修『がまの油』。仕事を終えて居酒屋で一杯やりだした蝦蟇の油売り、「一本が二本、二本が四本、四本が八本・・・」。

 つい先日真打に昇進したばかりの桂三木助『三方一両損』。披露興行でもかけたのかな?

 宮田陽・昇の漫才。いつものツカミのネタ、都道府県の位置は機内放送だからわからないだろうというのに始めちゃった。そのあとの十二支のネタでもタイの位置の説明始めちゃうし、EUのネタでもギリシャの位置始めちゃう。わかるのかね、機内放送で。アハハハハ。

 トリは柳家小ゑん。出てくるなり「満員ですね。さすが千円の威力」とかまして、おたくのマクラたっぷりから鉄道マニアの噺『鉄の男』。あのね〜。これ飛行機のなかで流れるんだけど〜。さすがJAL、太っ腹。

10月28日記

静かなお喋り 10月27日

静かなお喋り

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