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客席放浪記

JAL名人会

2018年6月27日
内幸町ホール

 瀧川鯉輪は、いつもの瀧川クステルのツカミから、風俗営業ビルの日本舞踊教室の小噺など、何年か前とマクラは変わっていない。これはもう鉄板で受けるようだ。
 噺は『かぼちゃ屋』

 新作派円丈の弟子の三遊亭めぐろ。その『日曜日の寿』は、結婚式の友人代表のスピーチを突然、代わりに頼まれた男が、場違いなスピーチをしてしまう噺。どこかほんわかしていて、昔の新作の残り香も感じる。

 『井戸の茶碗』という噺は、もう聴き飽きている。これが始まってしまうと、「あ〜、『井戸の茶碗』か〜」とうんざりしてる。その原因は登場人物がすべて「いい人」だからで、これを本当にいい人で演られると、なんとも嘘くさく感じるようになってしまったのだ。初音家左橋のこの噺は、それほど「いい人」に傾きすぎていないのがいい。

 母心の漫才。先月、にぎわい座で観たばかり。あのときとネタは同じ。落語で漫才をやるネタから、靴屋チェーンの店員が歌舞伎役者だったら。

 トリは桂幸丸『野口英世伝』、聴くのは5〜6年ぶりだろうか? これも鉄板ネタ。

6月28日記

静かなお喋り 6月27日

静かなお喋り

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