キンニラ+あこシアター5 2015年3月6日 北沢タウンホール イラストレイターのキン・シオタニ、紙切りの林家二楽、歌手の遠峰あこによる三人会。そのもう五回目だそうだ。こういうジャンルの違う組み合わせというのは、なかなか集客が難しいと思うのだが、よくこれだけ続いているものだ。お客さんと言うのは案外保守的で、自分がそれまであまり興味の無かったジャンルや人も出るとなると、わざわざお金を出して観に行こうとは、あまり考えないものだから。ただし一旦面白さがわかると今度は固定客が付くという強さはあるだろう。 遠峰あこは、三年前のの『面白音楽祭』で観て以来、何回か観ている。アコーデオンを弾きながら歌うのだが、この人は本当に歌が上手い。それにどんなジャンルだろうがなんでもござれだ。今日は『春はうれしや』『ホーハイ節』『茶わんむしのうた』『かっぱ黄桜』など。 キン・シオタニは初めて観た。字が次の瞬間には絵に変わってしまっているといった、昨年亡くなったマンガ太郎のような芸も持っているようだし、即興でサッとイラストも描ける人。そしてイラストを使ったエッセイ風の漫談がこれまた面白い。今日は自分が大好きだと言うあんぱんの話。う〜ん、アンパン食べたくなってしまった。 林家二楽の鋏試しはいつもの桃太郎ではなくひな祭り。これを切りながらなぜいつも桃太郎にしているかの打ち明け話。この人は話も面白い。お客さんからのお題で、「偕楽園で花見をしている水戸黄門」という細かな注文。水戸だから梅見。梅を切ったらうぐいすも付きもの。いつもは助さん格さんも切るそうだが、これも省略。最後はお決まりのスライドショー。 こんな会を企画したのは誰なんだろうと思ったら、どうやら演芸プロデューサーの木村万里さんらしい。いい仕事するなぁ。なんだか席亭経験をしてしまうと、こういうの観ると、私もまたやりたくなって血が騒いでしまう。 3月7日記 静かなお喋り 3月6日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |