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客席放浪記

小蝠前進の会〜お江戸で群馬名人会

2017年2月22日
お江戸日本橋亭

 一人目の前座さんは神田桜子『安政三組盃 繁蔵の出世』の本当に初めの部分だけ。これから面白くなりそうなところで「お時間」。

 もうひとりの前座さんは三遊亭馬ん長『新聞記事』。この人の落語を聴くのは二回目。しっかりした口調の人で期待している。

 お二人とも、前座修業頑張ってね。

 ここからは群馬出身の芸人さんが並ぶ。みなさんマクラで群馬について語る。群馬、栃木、茨城の北関東三県は、最も人気のない県と言われている。これといった名物や名所がないのが原因らしい。群馬名物と言われる食べ物でも、下仁田ネギに下仁田こんにゃくくらいか。料理も焼きまんじゅうにおっ切り込み。いまひとつピンと来ない。それでも草津温泉に伊香保温泉があるんだから、まったく人気がないとも言えないと思うのだけど。

 桂夏丸『開帳の雪隠』。別に群馬の噺ってわけじゃありません。短いし寄席向きの噺だと思うのだけど、意外とあまりかからないなぁ。

 柳家小蝠さん、二ツ目のときはよく聴いたけど、真打になってご無沙汰していた。あのころに比べて、随分と恰幅がよくなったね〜。今日は二席。一席目は『やかんなめ』

 神田松鯉が群馬出身とは知らなかった。「群馬からは芸人、政治家、やくざ者がたくさん出ます」って、どういう共通点なんでしょ。国定忠治伝でも読んでくれるかと思ったら、『芳沢おやめ』。先週[池袋演芸場]でで歌舞伎役者伝でもやっていたけれど、これは聴いてなかったからラッーだった。女型の名優と言われた人物の噺。役を貰えたが客にさっぱり受けない。どうしようと思案するうちに、あるとき芝居とは心で演じるものだと気が付くという苦心談。

 古今亭今輔は、そのものズバリで自作の『群馬伝説』

 魔女軍団ステファニー HIROMI のマジック。ロープ、袋卵、マジックリングる鮮やか。

 柳家小蝠の二席目は『蒟蒻問答』。な〜るほど、これは群馬の噺だったんだ。こんにゃく屋の六兵衛さんが作っていたのは下仁田こんにゃくか。

2月23日記

静かなお喋り 2月22日

静かなお喋り

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