第413回国立名人会 2017年11月26日 国立演芸場 開口一番前座さんは立川談州。二ヶ月前にもこの人を聴いたけれど、師匠談笑から習ったらしいギャグが入った『子ほめ』で楽しい。前座修行頑張ってね。 柳家小せんの『紋三郎稲荷』。 笠間(紋三郎)稲荷神社の東京別社は浜町にあって、私の家からも歩いてすぐの場所。なんだかすごく親近感が沸く噺だし、狐が可愛いので好きな話。 本日千秋楽の今場所は、白馬富士の暴行騒ぎでケチがついた形。「相撲協会の隠蔽体質が問われていますが、きっと明らかになるでしょう。なにしろ理事長の名前がハッカク(八角)」。 立川生志は『反対俥』。この噺、若い人は体力に任せて、座布団の上で飛んだり跳ねたりで見せるけれど生志は、スラップスティックギャグを動員して言葉で聴かせる。この噺は体力なくても聞かせられるという証拠。 私は現在、手術後の禁酒期間にある。 柳家小里んの『一人酒盛』はそんな私には酷な噺。なにせ五合の酒を目の前でおいしそうに全部飲まれちゃう噺なんだから。ああ、早く禁酒機関が終わらないかな。 三遊亭笑遊は『愛宕山』。笑遊にかかると、たいこ持ちはあまり「よいしょ」しない。なんか自分の事だけ考えているようなところがあって、こういうキャラクターも可笑しい。 ボンボンブラザースの曲芸。いつもの通りかと思ったら、お盆を立てる曲芸が普段寄席でやるときのものより大きくて高い。こっちの方が迫力あるな〜。帽子を使った曲芸も帽子が変わったようだ。 トリは笑福亭鶴光。師匠松喬に入門したときのエピソードを語ってから『竹の水仙』へ。確か鯉朝の『竹の水仙』を聴いたとき、「鶴光師匠にもらった」と言っていた記憶があるが、そういえば鯉朝で聴いたものとほぼ同じ。どことなくいじわるな感じが楽しい。 11月27日記 静かなお喋り 11月26日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |