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客席放浪記

古今亭駒次・古今亭今いち二人会

2018年5月5日
道楽亭

 この秋真打昇進予定の古今亭駒次と、二ツ目になって2年目の古今亭今いちの二人会。協会は違えど二人とも新作派で、しかも亭号が同じという組み合わせ。

 駒次の一席目は、自分の子供には、職業はパイロットだと言っているプロレスのヒール役のマスクマンが主人公の『ダーティマスク』。覆面剥ぎマッチに出ることになった反則技しかできないレスラー。息子には見せられないとテレビまで処分してしまうが、プロレス好きの息子は後楽園ホールにまで見に来てしまう。試合で追い込まれてしまったおとうさんは絶対絶命! 駒次の落語は熱い。

 今いちの一席目は、古典落語の隠居さんが現代の高層マンション住まいだったらという噺。やってきた八五郎に古典落語のパターンを求めるが、さっぱり乗ってこない。落語ファンには大受けだろう。

 今いちの二席目は『雨乞い村』。雨が降らずに困っている地方に、雨を降らせることができるという男がやって来るが、降ってくるのは水飴だったり小鮫だったり。

 駒次トリは1月の『渋谷らくご』で聴いた『ラジオデイズ』。地方に住む深夜放送好きな中学生たちの噺。こちらも熱い。駒次の落語は力が入る。

5月6日記

静かなお喋り 5月5日

静かなお喋り

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