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客席放浪記

2012年6月10日柳家喬太郎・柳家三三 二人会(北千住THEATRE1010)

 開口一番前座さんは、古今亭きょう介『子ほめ』。頑張ってね。

 東京には池袋を起点とする東武東上線と、浅草を起点とする東武伊勢崎線がある。池袋在住の柳家喬太郎が東武線の話を始めると、東武伊勢崎線北千住にやってきたお客さんからは笑いが起こる。「東武線って、ほかの私鉄沿線とは違った風情がありますよね。どこか諦めたような・・・」
 喬太郎の一席目は『ほんとのこというと』

 柳家三三が「昼間っから演る噺じゃないですよね」と、喬太郎の『ほんとのこというと』に触れる。一席目は『五貫裁き』。落語に出てくる大家さんにもいろいろなタイプがいるが、この大家のようにケチでいながら作略家は『髪結新三』の大家さんといい勝負。八っつあんに毎日一文ずつ質屋に持って行かせる。
 なんで夜中に毎晩一文届けに行くのかわからない八っつあん。夜道を歩きながら「あっ、流れ星だ! 大家さんが治りますように、大家さんが治り ああ〜、言いきれなかった」

 仲入り後の柳家三三『雛鍔』。三三のこの噺、四月にも聴いているが、飽きずに聴ける。今日は妙に「大人がへそ曲げるとやっかいだからね」という台詞が頭に残っている。そうそう、落語には多いよなあ。最近も聴いた『笠碁』とか。

 飽きずに聴けるといえば、トリの柳家喬太郎『竹の水仙』も同様。わかっていても笑っちゃうし、ホロッとする。

6月11日記

静かなお喋り 6月10日

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