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客席放浪記

よしもと浅草花月・第5回浅草マジネタライブ

2013年11月16日
雷5656会館

 11組の芸人がネタを披露し、それを客席に座った西川のりおが審査し、ダメ出しする企画。MCはあべこうじ

 今回の出演は、

トンファー
囲碁将棋
もう中学生
サカイスト
ブロードキャスト!!
ボルサリーノ
犬の心
ハイキングウォーキング
チーモンチョーチュウ
ニブンノゴ!
2丁拳銃

 それぞれ面白かったが、もっと面白いのは西川のりおの講評。テレビでもよくお笑い番組の審査員として出ているが、あれはあくまでテレビ収録用のコメントしか言ってなかったことがわかる。ここでの指摘はさすがに長年漫才をやってきただけあって的確な事を言う。
 下ネタをやったコンビには、今日のお客さんにはたまたま受けたけれど、あのネタでは引いてしまうお客さんが多い会場の場合がある。そうしたらすぐにネタを変えられるように稽古しておけと、アドバイス。
 またあるコンビには、相方のひとりが滑舌が悪い。言葉だけでなく仕草を入れろ。さらには構成にまで具体的に踏み込んで、笑いの順番を組み替えてみせる。なるほどそうすると、クライマックスに向けて笑いがマックスに達する。
 もう中学生のホワイトボードネタには、ケーシー高峰のギャグをそのままパクってるのがあったと指摘。
 ほかにも、スピード早すぎ。メリハリが無い。同じトーンでネタが続いて行くと、言いたい放題。でもそれが、ズバリ核心を突いているから、納得せざるを得ない。
 そうかと思うと、のりおが気に入ったネタに遭遇すると「きみら、売れたいと思って無いやろ」「目指すものが無いから開き直ってる」と言いだす。これは実は最大級の褒め言葉でもあり、警告でもある。面白いけれど一般には受けないよという意味。
 最後は、気合が入っちゃいけない。力を抜け。手をグーではなく、パーにして舞台に出ていけと、全員にアドバイス。

 終わってみると、11組のネタよりも西川のりおのコメントの方が印象に残った。

11月17日記

静かなお喋り 11月16日

静かなお喋り

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