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客席放浪記

さらば青春の光単独ライブ
真っ二つ


2018年4月15日
CBGKシブゲキ

 『会心の一撃』以来一年ぶりの単独ライブ。

オープニングコント『真っ二つ』
『犯罪の温床』
『後継者』
『ちゃうん!』
『カフェ・リベルタ』
『画廊にて』
漫才『怪談噺』
『ヒーロー』
『十年定食』

 今、さらば青春の光のコントが一番面白いのじゃないかと思っている。『キングオブコント』の決勝に今まで5回残っている常連。なぜ優勝できないのか不思議なくらい。昨年など、優勝したかまいたちや準優勝のにゃんこスターなんかよりずっと面白いと思ったのに3位に甘んじてしまった。おそらくその最大の原因は、彼らのネタは10分位の持ち時間がないと面白さが伝わりにくいということなのかもしれない。テレビでの持ち時間はあまりにも短い。

 彼らのネタの面白さは、視点のユニークさ。今回のネタでも、「ラーメンが値段の割にはおいしくなくて食い逃げされてしまう店主」、「陶芸の後継者を捜していたら、高齢者が弟子入り志願にきた」、「授業中の教室で学校側から呼び出される生徒を『万引きがバレたんだ』と騒ぎ立てている生徒」、「クレーム対策で責任者を置かない喫茶店」、「やたら売りき満々な画廊」、「寝たばこで出火させてしまった男が、まるでヒーローのように住民の避難に活躍する」、「売れない芸人に10年間タダで食事を食わせてあげていた定食屋の店主が、その芸人だという男を調査してみたら芸人など一度もやった事のない会社員だった」。
 こういう「もし・・・だったら」という発想が彼らはユニーク。思いつきそうでいて、なかなかできない。

 今回のネタもすべて面白かった。やはりどれも10分くらいかかり、それだけの持ち時間は欲しいネタばかりだ。今年の『キングオブコント』に持ち込むならどのネタだろう。『犯罪の温床』、『十年食堂』が最も面白いと思うのだが、尺を縮めるのは難しそう。『後継者』か『画廊にて』なら、もう少し尺を詰めてもいけると思うのだが、やはり彼らの本当の面白さはナマの舞台だろうな。

4月16日記

静かなお喋り 4月15日

静かなお喋り

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