神田松之丞新春連続読み ゛畦倉重四郎完全通し公演”第五夜 2017年1月8日 レフカダ新宿 第十三話『おふみ重四郎白州の対決』 第十四話『白石の働き』 第十五話『奇妙院登場』 第十六話『奇妙院の悪事(上)』 今日は始まる前に前回までのあらすじが語られた。「十分ほとで」と言った割りにこれが長くなった。これは頭のなかでストーリーが整理できていいのだが、さすがにあまり長いと、もう知っていることなので飽きてきて眠くなってしまった。「居眠りしないでください」と言われているのでいささかキツかったですわ。 ようやく本題に入ると、これがまた白州において、大岡越前を挟んで、重四郎、おふみ、城富の言い合いに終始するので、これまた眠い。松之丞が「今日は、いわゆるダレ場です」というだけある。押し問答みたいなお調べの様子が続くので正直、飽きてきてしまうのだ。 重四郎に問い詰めても、知らぬ存ぜんぬ。ついには、それじゃあ自分がやったという証拠を見せてみろと言う重四郎に、さすがの大岡も手詰まりというところで第十三話が終了。 こんなお白州での会話がこの先も続くと、本当に寝てしまうぞと思ったら、噺は突然ガラッと変わる。第十四話は乞食しか出てこない。新米の乞食が乞食仲間にいじめられているのを、面倒見のいい、ずぶ六が救ってあげる。「お前はまだ乞食の型が出来てないから、今夜教えてやる」と言い残して去って行くが、残された新米乞食、慣れていない様子をみかねた人たちが、次々とお金をくれるので大儲け。ずぶ六にその金を見せると「おめえ、この稼業に向いているかもな」。このあたりがコミカルで、それまでの眠気が吹っ飛んだ 親しくなった新米乞食にずぶ六は心を許し、昔目撃した重四郎の三五郎殺しのことを打ちあける。突然、新米乞食の目の色が変わる。新米乞食は仮の姿。この男、実はなんとなんと大岡が放った密偵、白石治右衛門その人。治右衛門は、三五郎を葬った寺に行き住職と会う。すると三五郎の遺品の煙草入れから質札を見つける。 さらに噺変わって、重四郎が入れられている伝馬町の牢に、奇妙院晴天という坊主が入れられてくる。牢の仲間に仕置きされそうになる年寄りの奇妙院を助ける重四郎。 奇妙院の過去を知りたくて重四郎が尋ねると、奇妙院は昔、ならず者の権太と、若くして死んだ娘の眠る寺に行き、住職を騙して墓を暴き、銀簪を盗み、権太も殺して始末したという噺を始める。 以下、翌日の『奇妙院の悪事(下)』に続くのだが、なんとも中途半端なところで終わってしまった。この一見、畦倉重四郎とは関係なさそうな挿話、いったいどうなるのか。そして奇妙院とは、そも何者なのか。明日の最終夜が待ち遠しいぞ。 1月9日記 静かなお喋り 1月8日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |