二楽劇場 2015年8月7日 内幸町ホール これで三年連続で、二楽劇場を見に来たことになる。 オープニングコントは、指揮者の恰好をした林家二楽が出てきて、客席のお客さんを楽団員に見立て、春日部手拍子楽団結成発表会。『しあわせなら手を叩こう』『星のフラメンコ』『In the Navy』の三曲。 まずは紙切りをしながら、普段、寄席では話さないようなことあれこれのトーク。鋏試しの相合傘を切りながら、この図柄で一番難しいのは傘だと告白。バランスをとって切るのが難しいのだそうだ。お客さんからのお題は、暑気払い、カシオペア、合唱、盆踊り。切りながら、家族のこと、芸人仲間のこと、仕事のことなど、喋りっぱなし。それでいて手は動いて紙を切っているんだから、どうやって集中力を分散しているのか。最後に妖怪ウォッチのジバニャンを切って終了。 アンケート紙切り。今年のテーマは夢。中学の教師になる試験受ける人、料理人になる夢を持つ人、よく大きなタイヤに巻き込まれる夢を見る人、明日結婚する人。それらの人の描くものを切って行く。もちろん切りながら、それに関連して思うこと、経験したことを途切れなく話す。よく次々と話すことが浮かんでくるものだ。 第二部も、恒例、柳家喬之助と、スライドトークショー。この一年、仕事先でのスナップや、街で見かけた面白いものの写真。膨大な枚数があるらしく紹介できたのはごく一部。 今年のゲストは誰かと思っていたら、今年は予算がないとかということでゲストなし。二楽劇場では誰にも落語をやらせないという禁を破って、柳家喬之助に落語をやらせる。ただしシバリあり。扇子と手ぬぐいを没収。代わりに紙と鋏でやらせるというもの。ネタに選んだのは『初天神』。本来は噺にないそばを食べるところや、鼻をかむなんていう仕種を入れながら、途中で本当に一枚、紙を切った。蝶なんだか蛾なんだか(笑)。最後は扇子がないので鋏で団子のミツを舐める仕種。こっわ〜い! サゲも本来のものとは変えて締めくくった。 最後は紙切りストーリー。15年前に作ったという『祭』。そして新作のシングルファーザーと娘の話。これは以前に作ったものの前日談にあたり、続けてその話も写し出した。 こ〜んな盛りだくさんの内容で正味二時間半くらい。しかも料金が2500円。誰かを誘って二枚買えば、二枚で4000円。安いよなぁ。 8月8日記 静かなお喋り 8月7日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |