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客席放浪記

落語協会大喜利王選手権

2017年4月29日
池袋演芸場

 恒例の三つのグループ分けがあってスタート。ジョーカーを引いた柳家花飛がすべてのチームに参加することに決定。
 司会はいつものように橘家文蔵。

 Aチーム。
 入船亭扇遊、春風亭百栄、旭堂南湖、林家楽一、柳亭市弥、柳家花飛。
(1)アニメ『サザエさん』の回のタイトルを考える
(2)縁を切りたい兄弟弟子は
(3)残念ながら消えて行ったヒーローは
 このチームの目玉は入船亭扇遊。50代以下の出演者ばかりのなかで、扇遊は60代。香盤が上で先輩格。周りがどう扱うか、また扇遊の大喜利の実力はどうかと思われたが、トンチンカンな答を出したり、途中で「ようやくやり方がわかってきた」と言って笑わせたり、すっかり打ち解けていた感じ。いい先輩だな〜。
 林家楽一は普段高座ではほとんど喋らず黙々と紙を切っている紙切り芸人。大丈夫なんだろうかと思っていたら、回答を紙切りでやって、作品を客席の審査員に渡したりして点を稼ぐ。「今日はなんでもアリだな」と文蔵。珍回答で引っ掻き回すのは百栄。
 飛び入り参加、上方の旭堂南湖も健闘。
 (2)の回答は、危ないのが多かったが、「コメントしません」と文蔵。アハハハハ。

 Bチーム。
 三遊亭丈二、笑福亭たま、居島一平(米粒写経)、サンキュータツオ(米粒写経)、春風亭ぴっかり☆、柳家花飛。
(1)宇宙シリーズ。宇宙にある居酒屋メニュー
(2)CAが「お客様のなかで〇〇の方いらっしゃいますか?」と聞く、文蔵が「私ですが」と答えると、次にどうしてほしいか言う
(3)甚五郎作品、もうひとつの特徴は
 偶然同じチームに入ってしまった米粒写経のふたり。早稲田の落研出身ということもあって、きれいな回答を連発。たまが「落語家より落語家らしい回答を出す」と言ったほど。
 (2)の回答で、ぴっかり☆が一之輔が天狗になっているとC発言。一之輔乱入して、ぴっかり☆を蹴とばす。アハハハハ。

 Cチーム。
 五明楼玉の輔、三遊亭金八、春風亭一之輔、林家きく麿、柳家さん助、柳家花飛。
(1)同漢字を三つ並べて、新しい漢字を作れ
(2)面白怖い台詞を作れ
(3)文蔵襲名で変わったことは
 このチームが一番濃い人ばかり集まってしまった感じ。例によって玉の輔が下ネタばかり連発して引っ掻き回す。それに今一番落語の実力があると思われる一之輔が大喜利でも達者なところを見せる。白熱した大喜利とはこういったもの。

 客席の審査員の投票で、Aチームから、百栄、楽一。Bチームから、丈二、居島。Cチームから一之輔、さん助、それに特別枠で花飛が決勝戦進出。
 敗者復活戦の問題は、「金正恩のオチャメなところは」
 結果、扇遊、市弥が決勝へ。
 9人が高座に並ぶはずが玉の輔も強引に参加。10人になってしまった!
 
 決勝戦。
(1)小池都知事が豊洲に踏み込めない理由は
(2)「可哀想だよ」で始まる都々逸を作れ
(3)観たいと思う映画タイトルを作れ

 文蔵の独断で優勝は花飛。どうも複勝商品はあまりありがたくんいもので、最初から決まっていたらしい。

 いや〜、今回も笑った笑った。落語よりも笑えるって、どういうことでしょ。ウハハハハ。

4月30日記

静かなお喋り 4月29日

静かなお喋り

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