落語教育委員会 2018年2月27日 練馬区文化センター 小ホール オープニングコントは、犯人:歌武蔵、岡っ引き:兼好、刑事:喬太郎で、ケータイを切って欲しいとのお知らせコント。 開口一番は林家正蔵の息子、林家たま平。昨年11月に二ツ目になった、前座時代からこの人は「上手い」と思っていたが、さらに噺がしっかりしてきた感じ。 若い落語家向きの『反対俥』、連続土管飛びも軽々とこなす。若さだね〜。 三遊亭兼好は『粗忽の釘』。引っ越してくる男は粗忽者というより、軽〜い性格の実に憎めない男という感じ。この嫌味の無い軽さの男に惚れて女房は結婚したんだろうな〜と思う。引っ越し先の長屋の人たちもみんないい人って感じがする。聴いてて気持ちがいい『粗忽の釘』。 柳家喬太郎は昨年11月にヨーロッパ公演に行っていた。日ごろから海外に行きたいとは思わないと公言していた人だから、なんで突然行ったのだろうと思っていた。その旅の話を聞きたいなとずーっと思っていたから、高座に上がってマクラのようにして旅の話を始めたので、これはいいマクラが聞けると思った。そしたらいつまでたっても噺には入らず延々と、そのまま旅の話『北欧漫遊記』で終わってしまった。しかも持ち時間をオーバーしてまで。これがまた面白いのなんの。旅行に行った話をこれだけ面白く聞かせて飽きさせないのは、やはり話芸だね〜。喬太郎にはぜひこれからも海外に出掛けて行って、その旅話を聞かせて欲しいな〜。 となると三遊亭歌武蔵だって黙っちゃいない。昨年から続く大相撲界のゴタコダを語る、お得意の『支度部屋外伝』が終わらない。しかしこれで終わっては落語会にならないと、短い相撲噺『稲川』で最後を締めた。 漫談の上手い落語家、大〜好き。 2月28日記 静かなお喋り 2月27日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |