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客席放浪記

神田連雀亭昼席

2018年6月25日

 [連雀亭]へ来たのは二年ぶりぐらい。協会の枠を取り払っての二ツ目の出る寄席。若い世代の、いろいろなタイプの落語が聴けるので楽しいし、演者たちもほかの協会との交流ができて、まことに結構なことだと思う。

 落語協会、さん喬門下の柳家小太郎。そろそろ真打が視野に入ってきたころ。真打になると名前も変るんだろうな。
 噺は『新聞記事』。「新聞に出ていた」というのはウソで、実は作った笑い噺を聞いて、自分もやってみようとした男、要領の得ない話し方に相手がじれて、「いいよ、新聞読むから」。

 立川流談幸の弟子で落語芸術協会の寄席にも出ている立川幸之進。マクラを「この話どうしようかな」と迷っている。思い切って話し出したのだけど、「オチはないんです」。オチはなくても面白かった。自信もっていいけどな〜。
 噺は立川流らしい『六尺棒』

 円楽一門から、円楽の弟子三遊亭楽八。バーで落語の仕事をやらされて酷い目にあったというマクラから『かぼちゃ屋』

 この日、[連雀亭]初出演だという、浪曲の国本はる乃。9歳から浪曲を習い始め、現在22歳。浪曲界最年少だそうだ。この若さにしてすでに芸歴13年。声がいいし、元気があるのがなによりの武器。
 『将軍の母』は、徳川家光の子綱吉を産んだ桂昌院の物語。八百屋の娘で器量もよくなかったといわれる女性が、ひょんなことからお手かついて出世するというウソのようだが本当だったらしいお話。
 それにしても浪曲界、凄い人が現れたものだ。

6月26日記

静かなお喋り 6月25日

静かなお喋り

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