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客席放浪記

ロケット団定例集会其の78

2016年5月13日
新宿末廣亭

 二ヶ月に一度行われているロケット団の会。3月は三浦が左足の膝を骨折して入院。急遽中止に。その三浦がようやく復帰。今月上席に上野、浅草。中席に新宿、池袋。下席にも上野、浅草とびっしり出番を入れて再スタートした。今夜は二ヶ月前の会の仕切り直し。

 まずは後輩漫才師たち三組が、それぞれ5分の持ち時間で。

 チョコレート球団は、よく漫才で使われる出身地ネタ。

 続いてキラーコンテンツ。ボケ担当が、なんの話題でもフランシスコ・ザビエルに話を持っていくので何かと思ったら・・・。

 カントリーズはナンパのネタ。

 ロケット団登場。一本目の漫才は、当然のごとく骨折ネタ。三浦によると、走ってきた自転車を避けようと華麗にヒラリと躱したら、転倒してしまい、膝を打ったらしくて起きられなくなってしまったそうだ。
 そんな話をしているとところに楽屋から橘家文左衛門登場。三浦に骨を強くするサプリメントを手渡す。「あんな顔して、こういうとき優しいんですから」と三浦。
 入院して手術をしたときの様子を漫才のネタとして話すのだが、まるで悲壮感がない笑い話にしてしまう。点滴の針が上手く入らないで何回も刺されたとか、手術のときに尿道にカテーテルを入れられて、手術後もしばらくは、そのままだったという体験。私も経験があるから、よくわかる。今なら思い出話だが、辛かった。
 三浦が入院していたのは、自衛隊中央病院という自衛隊駐屯地内にある病院。「林家正蔵師匠が『ロケッド団(弾)をお見舞いに参りました』と言って、受付で止められました」って盛ってるんだろうなぁ。アハハハハ。

 二本目は時事ネタで毒舌炸裂。

 一度幕が下りて、次はコント。へ〜、ロケット団ってコントもやるんだ。警察の取り調べ室。倉本が刑事、三浦が容疑者。足を骨折している三浦相手に事件当時のアリバイを訊く。「だからその時間は入院して手術中ですよ」。疑いが晴れても別の事件の容疑者にされてしまう。「犯人はヒラリと素早く逃げて行ったというぞ」「だから骨折していて逃げられませんよ」。

 中津川弦の漫談。テーマは五月病。

 ゲストコーナーは、インスタントジョンソン
 ナマで観るのは初めて。xyiysm声がでかい!
 コント三本。『ポーキー野田』、『カラオケ』、『応援団』
 『応援団』でふたつの折りたたみ椅子の上に片足ずつ乗せて立ったじゃいの股がどんどん開いて行く。危ないなぁと思ったが本人は平気な顔。「ワックスがすごくかけてある。末廣亭の高座は芸人をスベらせようとしているのか」。アハハハハ。

 最後にロケット団が漫才をもう一本。タイミングに関するネタ。まだ開発途中といった感じのネタだったが、珍しいものが聴けた。寄席の高座では、いつも同じようなネタしか聴けないロケット団だが、実はいくつもネタを持っている人たちなんだね。

5月14日記

静かなお喋り 5月13日

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