ラバーガール ソロライヴ+ T/V 2014年6月29日 エコー劇場 この手のお笑いライヴは、圧倒的に女性客が多かったりして、私などはいささか居心地が悪かったりするのだが、ラバーガールには男性客のファンも割と付いているらしく、ちょっと変わった雰囲気。やはりネタの面白さで勝負しているコンビは違う。 新作コント10本。タイトルこそ『T/V』だが、テレビ向きのものは少ない。『サヴァン症候群』『相関図』『店』『過去から来た男』『課金』『大水は人気者』『脱出』『課金されたドラマ』『テレビ』。前半のコントがネタ振りになっていて、後半のコントでそれを回収して行くという形は、どのコンビも定番化しつつあるようだ。今回も、『サヴァン症候群』『相関図』『課金』が独立したコントであると同時に、後半の『課金されたドラマ』『テレビ』に繋がっていくという構成。 私はそれらも面白かったが、中盤のネタ振りに関係ないコントが好き。 『店』は、客と店員という定番コントの短めのものをズラーッと並べてみせた。ジュエリーショップ、寝具店、マジックバー、盗聴器調査会社、殴られ屋。そして最後にオチがつく。 『過去から来た男』。未来から来たのではなく過去から自分がやって来るというシュールな設定。それに仮想世界と現実世界がゴッチャになった男、トランスフォーマーなど、SF世界の人間が混じり込んで来て、どんどん混乱していく。 『脱出』は、テレビの『リアル脱出ゲーム』を思わせるコント。閉じ込められた部屋から問題を解いて脱出するゲームなのだが、なんとも問題にすらなっていない、変な出題ばかり。と、今度はいよいよ難しそうな問題が出される。それに対してとった彼らの行動は・・・。 大水の暴走ぶりが楽しいラバーガール。それでいて、どこか抑制が効いていてクール。それがこのコンビの魅力なんだろうな。 6月30日記 静かなお喋り 6月29日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |