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客席放浪記

三三五五四七スペシャル〜四十七都道府県廻りました!! 柳家三三の思い出日記〜

2013年12月23日
イイノホール

 今年の三月から四月にかけて、柳家三三が四十七都道府県を四十七日間で回って落語会をやった。その模様の報告会。

 スクリーンに写真とビデオを編集したものを映し出し、思い出を語ってく。スタートが沖縄。そこから北へ向かって上がっていく。47日間毎日落語をやるツアー。若くて体力があるからこそのものだろう。47日間旅に出ているだけでも相当に疲れる。それが毎日落語を演って、しかも毎日が移動。ビデオや写真を見るとその間に観光旅行までやっている。特別出演の立川談春と一緒に、このツアーでのエピソードを語っていくのだが、実に楽しそう。イイノホール定員500人をあっという間に満員にできる三三だが、地方では苦戦する会場もあり、前売りで売れたのが三枚だけというところもあったとか。日本は広いなぁ。
 山梨で極上生信玄餅を買いにタクシーで韮崎まで行った話。盛岡でわんこそばに挑戦した話。城好きで各地の城に登った話、などなど。しっかり旅を楽しんでいるなぁ。これだけ元気ならまだまだ大丈夫。おまけ映像のバンジージャンプまで映して1時間20分。楽しかったぁ。

 仲入り後は、開演前のリクエスト投票で、2位になった『妾馬』と1位になった『文七元結』
 『妾馬』は三三の持ちネタの中では私が最も好きなもの。特に序盤の鰤の頭のくだりは何回聴いても笑ってしまう。
 三三の『文七元結』は初めて聴いた。大川に身を投げようとしたところを長兵衛に助けられた文七。文七は両親も親戚もいない。身を引き受けてくれた店の主人に「五十両取られた」とは言えないと言う。「「それなら取られるんじゃねえよ!」「取られちゃったんだから仕方ないじゃないか!」「それ、店に行って言えよ!」。逆ギレ合戦だね。

 終演後、三三が各地で買ってきたお土産が抽選で配られた。私はハズレだったが、ハズレでも北海道土産の、白いブラックサンダーがもらえた。白いって付いた時点でブラックではな〜い!

12月24日記

静かなお喋り 12月23日

静かなお喋り

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