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客席放浪記

まっさら

2017年8月18日
渋谷・ユーロライブ

 4月に単独ライヴをやったばかりの、さらば青春の光がまたライヴをやるというのでチケットを取って来てみたら、単独ライヴとはちょっと趣が違っていた。7〜8分程度の尺のコントを得意とする彼らが、テレビ向きの(具体的に言うと『キング・オブ・コント』)4分程度のネタを披露するライヴだった。
 おりしも前日に彼らは、『キング・オブ・コント』準決勝進出を決めており、準決勝、決勝でどのネタをやるかの手ごたえを確かめる会になったようだ。
 ゲストは同じく準決勝進出を決めたザ・ギースと、惜しくも進出を逃したラブレターズ。さらば青春の光は漫才を含む5本のネタ。ゲスト二組はそれぞれネタ2本ずつ。

さらば青春の光1本目
 停学処分になっている生徒に意見してくると息巻いている教師。この生徒はクラス中の生徒に殺害予告を送り付け、爆弾まで作っているサイコ野郎。サイコ野郎の気持ちは、元サイコ野郎だった自分しかわからないと言う。サイコ野郎だった男が教師になっていること自体まずいが、サイコ野郎生徒と元サイコ野郎教師を会せたらもっと危険だと、先輩教師は止めにかかる。

ラブレターズ
1本目
 ネタ合わせをしている漫才コンビ。オチ○○ンに関する漫才らしく、カフェで、盛んに「オチ○○ン」を連発しながら相談していね。
 放送できないんじゃないの?

さらば青春の光2本目
 テレビ局でディレクターが超常現象研究家とディスカッション番組の打ち合わせ。この研究家はUFOの存在を信じていると言うので、存在する派の論客として番組に出ることが決まる。次にディレクターは幽霊の存在は信じるか聞いてみると、「いない」と言う。「ビッグフットは?」「いるよ」、「スカイフイッシュは?」「いない」、「河童は?」「いるよ」、「天狗は?」「いない」。ディレクターは整理がつかなくなってくる。

ザ・ギース
1本目
 今年の春の単独ライヴでやっていた整体師ネタ。新米整体師が患者を治療しているうちに、どんどんレベルアップして、超人的な域にまで達する。

さらば青春の光3本目
 漫才。物真似をレパートリーにしようと森田が、『太陽にほえろ』の松田優作の殉職シーンをやってみせると、東が「えっ、松田優作死んじゃうの? 知らなかった! それってネタバレやん」と言い出す。次に『踊る大捜査線』。「レインボーブリッジ封鎖できません!」。「えっ、あれ封鎖できないの? まだ途中までしか見てなすった。それもネタバレやん」。このパターンが続く。

ラブレターズ2本目
 生徒から初恋相談を受ける教師。しかしどうもこの生徒一方的に相手に好意をもっているようで、しかもかなり変態的なのがわかってくる。

さらば青春の光3本目
 年寄りのアルバイト店員。「孫が死んだから休ませてくれ」と言い出す。それを聞いてウソだと見抜いた店長、休むウソの口実に親戚が死んだはいいけれど、孫が死んだは言ってはいけないと諭すが・・・。

ザ・ギース2本目
 これも今年の単独から。グーグルアプリのネタ。

さらば青春の光5本目
 ひきこもりだった生徒が登校してくる。担任は自称熱血教師。しかしこの生徒は、自分がひきこもっていた間、一度も家に来なかったじゃないかと、熱血教師だという男に詰め寄る。すると教師はこれは作戦だったと言い出す。熱血教師がやってこないのは何す意味があるのだろうかと不安になって登校してくるのを待っていたんだと言うが・・・。

 さらば青春の光、今一番面白いコントをやるコンビだと思う。7〜8分の得意ネタだけでなく、短いネタでも充分行けそう。秋の『キング・オブ・コント』が楽しみになって来た。

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