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客席放浪記

大森カンパニープロデュース
更地14


2018年4月29日
ザ・スズナリ

 [小劇場B1]から、今年はついに[ザ・スズナリ]へ。千秋楽ということもあって超満員。来年はなんと[本多劇場]だそうだ。

 一時間半にコント12本、

『反政府集団』
『指物職人1』
『SP』
『底値No.1』
『疲れた男』
『サーフェス』
『指物職人2』
『居残りパニック』
『シンキング・ヒーロー』
『昭和アンデルセン』
『行くべ!』
『指物職人3』

 大森ヒロシと山口良一の東京ヴォードヴィルショーのベテランふたりと、同年配の役者、それに若手の役者まで絡んだ、演劇系コント。
 その大森と山口が抜群のコンビネーションを見せる二人コント『行くべ!』は、年貢の取り立てが厳しいと、代官様に直訴に行こうとしている百姓ふたりのコント。今のお笑い芸人のコントには見られないような古いタイプのコントで、コント55号あたりがやりそうなネタ。
 花柳輔蔵の名前を持つ三宅祐輔は日本舞踊家でもあり『更地』でもいつも日本舞踊をパロディのようにして笑いを取る。今回の『居残りパニック』での避難訓練コントも日本舞踊を舞いながら避難するというバカバカしい笑いを見せてくれた。このコントでは田中真弓がダブルボケで入り、それに大森ヒロシがツッコミを入れるというトリオコント。これもやや不明タイプのコントだが可笑しい。
 また『更地』に欠かせないのはアクションのできる女性、浅井星光の存在。『昭和アンデルセン』での立ち回りは見事だった。
 そして今回もうひとり強力なキャラクターが加わった。タ゜イアナ・ガーネット。アメリカ人で訛りの無い日本語を喋る歌手! 恒例の『SP』のコントに出てきて、日本語が喋れない外国人の役をやったので本当に喋れないのかなと思ったら、次のコントでは完璧な日本語を話したのでびっくり。カーテンコールの挨拶では、ものすごく速い日本語で噺が聞き取れず、大森ヒロシに「もう少しゆっくり話してくれ」と言われていた。

4月30日記

静かなお喋り 4月29日

静かなお喋り

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