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客席放浪記

ショーガールvol.2〜告白しちゃいなよ、you〜

2018年1月8日
EXシアター六本木

 三谷幸喜、作・演出の『ショーガール』の2作目。出演は前作と同じく川平慈英とシルビア・グラブのコンビ。

 ホテルの一室。翌朝までに脚本を書き上げなければならない脚本家(シルビア・グラブ)が缶詰になっている。まだ一行も書けなくて焦っている様子。それなのに配水管から音が聞こえてきて、それが気になって仕方ない。フロントに電話すると、配水管工事の業者の男(川平慈英)がやってくる。配水管からどんな音が聞えてくるのかわからないと対処のしようがないと、部屋の中で待機することに。
 やがて男は、ケータイで電話をかけはじめるのだが、どうやらこの男は複数の女性と交際しているらしい。脚本家にはあまり恋愛経験はなく、今書いているのは、久しぶりに出遭った男女が愛の告白をするシーン。脚本家は、配管工に告白シーンのアイデアを聞くことを思いつく。

 これは、三谷幸喜によるストーリー作りの方法論にもなっているのが面白い。うまく話が転がらなかったら、男女の役割を変えてみるなんていうのは目から鱗。なんとなく『ラヂオの時間』を思い出した。

 毎回ひとり、ゲストが登場。初日のこの日を選んでチケットを買ったのは長澤まさみだったから。
 ゲストは芝居の途中で、ルームサービス係の役で部屋に入って来る。「正月はどう過ごされましたか?」の質問には「昼の12時から夜の12時までハイボールを飲んでました」。「好きなテレビ番組は?」には『世界の果てまで行ってQ』。「太河ドラマと時間帯が被るんじゃないですか?」と突っ込まれると、慌てて「一方は録画してます」と返して笑いが起きた。「詩吟を吟じてください」の無茶ぶりにも、ちゃんと答えてくれていた。どの程度の前もって打ち合わせがあったのかな〜。

 後半はショータイム。ピアノトリオをバックに、ざっと20曲くらい歌ったかなぁ。憶えているのを書き出してみると・・・。
 アイ・ウォナ・ビー・ラブ・バイ・ユー、天城越え、ウォーク・ディス・ウェイ、オール・オブ・ミー、君だけに愛を、君の瞳に恋してる、恋のダイヤル6700(長澤まさみと)、恋のフーガ、コーリング・ユー、さっちゃん、ジャスト・ア・ジゴロ/アイ・エイント・ガット・ノーバディ、トゥナイト、チーク・トゥ・チーク、ボヘミアン・ラプソディー、ミニー・ザ・ムーチャー、ユー・アー・ソー・ビューティフル、ユー・アー・マイ・サンシャイン、ユー・アー・マイ・ディステニー(ユー・アー・マイ3連発)・・・。圧巻だったのはラ・バンバとツイスト・アンド・シャウトのミックス!

 いやあ、楽しかった〜。

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