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客席放浪記

シベリア少女鉄道
君がくれたラブストーリー


2016年6月10日
赤坂RedTheater

 「さて、今度はどんな手でくるか」が楽しみなシベリア少女鉄道。真面目に演劇をとらえている人は怒り出してしまいそうな劇団だけれども、いつも作品自体に何か仕掛けがしてあって、それが明らかになったときの驚きと、「まあよく、こんなくだらない(褒め言葉)ことを考えたものだという面白さで、毎回行きたくなってしまう。

 今回は・・・
 宝石強盗を企てている8人の男女。話をしながら、なにやらカードゲームをしているようだ・・・。

 これだけしか書けない。あとは何か書こうとするとネタバレになってしまう。今回もある仕掛けがすべてみたいな芝居なんだから。

 今回は上演時間1時間15分程度と短い。30分ほど経過したところでネタふりが終わり、何をやりたいのかが明らかになった。客席から、クスクスと笑い声が沸きだし、やがて大きな笑いが広がって行った。

 仕掛けとしては、最近のシベリア少女鉄道のパターンの応用のひとつだろう。台詞というものに意味があり(実は意味がないとも言えるのだが)、ダブルミーニングの可笑しさに爆笑がおきる。さらにこれまた最近のパターンである第2ラウンドもあって、楽しさは止まらない。

 それにしても、この台本を作るのは大変な苦労だろうなぁ。

6月11日記

静かなお喋り 6月10日

静かなお喋り

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