直線上に配置

客席放浪記

鈴本演芸場十一月中席昼の部

2013年11月20日

 用が片付いたところで時計を見たら、これから行けば鈴本の昼の仲入りあたりに間に合いそうだと思った。ちょうど柳家喬太郎が昼のトリをやっている千秋楽。なんとか観られそう。

 鈴本の前に着いたのがちょうど15時。仲入りの最中だ。
 エレベーターに乗ったら、中にペペ桜井さんがいた。「楽しみにしてます」と声をかけると「ありがとうございます」と声が返って来た。
 客席に行ってみると超満員。後ろの方になんとか空席を見つけて座る。どうやら今日はツアーの団体客が入っているらしい。

 例によって、アサダ二世はいつもの挨拶。「今年の夏は暑かったですね。ただの暑さじゃなくて蒸し暑い。虫は嫌ですよね」。
 トランプのカード当て。マジシャンズチョイスの手口はわかっているのだけど、あの喋りで誤魔化されてお客さんはあらかじめ決まってるカードを引いちゃう。なにか必要以上に喋っているときが一番怪しいのだけどね。

 橘家文左衛門も超満員の客席に戸惑っている。{何があったんですか? ドッキリじゃないですよね。みなさん夜勤明けってわけでもないでしょうし」。
 おっ、『道灌』だ。前座噺だけれど、この人のは可笑しい。序盤で四天王の部分も入る。「ねえちゃん、いいケツ、してんのう」だもんね、この人のは。

 「グッチ祐三ではございません」の柳家甚五楼『金明竹』。なんだか仲入り後に前座噺が続くなぁ。この与太郎の造形は、なんとも偉そうな与太郎だねぇ。

 ギター漫談のペペ桜井。「ロカビリーが大好きで、仕事を引退してもロカビリーばかりしていた人が具合悪くなっちゃって、今ではリハビリーしております」 なんかいつも新ネタ入れてくる人だな。

 柳家喬太郎は食品表示疑惑の話題をマクラに笑わせた後、「このバカ孫が!」で『ハワイの雪』に入った。私はこの日気分が塞ぐことがあったばかり。『ハワイの雪』だと気が付いたときからジワッとなってしまった。最後にお千代さんが車椅子に乗って出てきた所で涙が止まらなくなってしまった。

 ハネて、出口へ向かうとペペ桜井さんが私の前を歩いていたるギターと大きな荷物を持って猫背でゆっくり歩いている。ペペさんも『ハワイの雪』を最後まで聴いてから出てきたのだろうか?

11月21日記

静かなお喋り 11月20日

静かなお喋り

このコーナーの表紙に戻る

トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置