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客席放浪記

Tan Pen Chu-(表現・さわやか)

2015年9月13日
赤坂Red/Theater

 なんだかよくわかんないんだけど、とにかくバカバカしさが突き抜けていて可笑しい、池田鉄洋の表現・さわやか。猫のホテルから独立した五年ほど前から毎年観に行っている。毎回、「さわやか」とはとても言えそうもないコントが二時間位続くのだが、今年はちょっと様子が違う。番外恋愛公演という文字が入っていて、ゲストに鈴木砂羽はじめ女優さんの名前が何人かいる。さらに女装が得意な、かもめんたるのふたりも入っているとなれば女役に事欠かない。もちろん池田鉄洋の女装も定評があるのだから、今回の公演は、今までのものとは、かなり違ったものになるだろうという予感。しかも劇場が、あの狭くて窮屈な状態を強いられる下北沢の[駅前劇場]から、オシャレで座り心地のいい椅子のある赤坂の[Red/Theater]に変わった。

 ところが最初の一休さんコントから、前回もしつこくやった男同志のキス。おいおい何が恋愛公園だよと思っていると、少しずつ女優さんがからんだコントや、女装コントが入り始めた。またもう女装した池田やかもめんたるが実にカワイイのだから困る(笑)。かもめんたるの槇尾が女子高生になって、好きな男の子に「私を好きにして」と誘うコントなど、なんとも倒錯した気持ちになってしまう(笑)。

 それでもやはり生身の女性がからむコントはリアルな女性の心情が感じられて面白い。[てんや]でプロポーズされた女性が、「ここで言うことじゃないでしょ」とキレるコントが一番好き。女性はもっとロマンチックなところでプロポーズを受けたかったと言いだすあたり、わからないわけじゃないけど、プロポーズした、かもめんたるの岩崎う大が、ハワイやモルディヴの海岸でプロポーズして欲しかったと言いだす相手に、「金無いし」とポツリと言うあたり、妙に同情してしまったり。

 女に振られた直後に交通事故で死んでしまい、幽霊になって彼女の部屋に棲みついてしまった男のコントも、現実的な女と悲しい男の未練が交差して好きなコント。やはり男が書いたコントっていう気もするけど、男ってみんなこんななんだろうね。

 かと思うと、ホームズとワトソンのコントなんかも、またホモのコントにしちゃうし、表現・さわやからしいところも、しっかり残っている。

 最後の鈴木砂羽がウエディングドレス姿の花嫁になるコントも下ネタ全開。せっかく鈴木砂羽呼んで来て結婚式コントやるというのに、ひどい扱われよう(笑)。でもこれをちゃんと演っちゃう鈴木砂羽もえらい!

9月13日記

静かなお喋り 9月13日

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