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客席放浪記

果てしなきガム
The Geese 第13回単独ライブ


2018年1月13日
ザ・スズナリ

 いつも The Geese が使う小屋よりも大きめの[ザ・スズナリ]で、しかも6回公演。お客さん集まるんだろうかとの心配をよそに満杯。このくらい入っておかしくないと思っていたコント芸人だったのでうれしい。

 1本目。高佐がやってきたのは、さすまた発祥の地で、さすまたを町おこしにしようとしている地域。さすまたとは江戸時代に犯罪者を取り押さえる目的で作られた武具。町の住人尾関は、高佐に、さすまたをモチーフにした。さすまた饅頭や、さすまたキーホルダーなどの土産品を無理矢理買わせようとする。
 さすまたという発想はどこから出てきたのか。可笑しい。

 2本目。尾関がどうでもいいようなギネス記録への挑戦を複数抱えている男で、高佐は、それに翻弄される。

 3本目。レストラン。閉店時間になると壁に映画のようなエンドロールが延々と上がっていく。

 4本目。いつも単独ライブで必ず入る一発ギャグコーナー。

 5本目。ひとり教室でリコーダーを吹いている生徒・高佐。彼がいじめにあっていると知っている教師(尾関)は、生徒に話しかけるが、生徒はリコーダーを使って返事をする。やがてふたりはリコーダーで演奏を始める。
 高佐が吹いている『ドナドナ』がやけに悲しさを生む→可笑しい。
 ふたりは、このために短期間で相当リコーダーを特訓したのだろう。上手い。拍手。

 6本目。女性だけの乗組員の原子力潜水艦。
 原子力と女子力をかけた発想のコントらしい。彼ららしいけれど、ややシュールに振れすぎたか・・・。

 7本目。尾関が旅館に泊まる。夜寝ようとすると金縛りにあう。そこへ宿の女将が部屋に入ってきて、やりたい放題。部屋は化け物屋敷のようになる。ホラーと笑いは紙一重と言われるが、まさにそう。

 8本目。エレベーター待ちをしている会社社長の尾関。そこに営業マンの高佐が、売り込みにやってくる。忙しいと突っぱねると、エレベーターが来るまででいいからと話し出すが、高佐が自己紹介すると、彼の名前はナガイクツシタ。仕事の話が始まっても、社長には、その名前が気になって仕事の話が頭に入ってこない。

 9本目。先生(尾関)ひとり、生徒(高佐)ひとりの学校。そこに先生が、今日から転校生が入ったと紹介するが、それは先生のなかに入った何人もの多重人格を持った生徒だった。これもある意味ホラー。しかし彼らはそれを上手くコントにしている。

 ザ・ギースが以前から持っているシュールさが、うまく適度な匙加減で味付けされたコントが多かった。
 テレビでも受けそうなのは、1本目と5本目と8本目かなぁ。

1月18日記

静かなお喋り 1月13日

静かなお喋り

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