直線上に配置

客席放浪記

東京03 Frolic a Holic ラブストーリー『取り返しのつかない姿』

2015年6月7日
赤坂ACTシアター

 まず驚いたのが、エントランスに入って上演時間を確認した時。第一幕150分。第二幕60分。ええーっ! 3時間半もあるの!? ということは順調に進んでも終演は22時15分かよ。

 席を探すと、ステージから後方までの真ん中あたり、下手の一番端の席。これは私の好みの席だ。しかも録画のカメラが入っていて、ちょうど私の前から四列はカメラのために見えなくなるから空席。これなら前の人の頭が気になることもなく、快適に観賞できそう。

 まずは東京03の三人のコントが始まった。「ああ、いつものようなコントだな」と思って観ていると、このあと、おぎやはぎらも出てきてコントのようなものが、いくつか続いて行ったのだが、観ているうちに、これは単なるコントの積み重ねではなく、芝居のようなものなのだということがわかって来た。ただ、その芝居の脚本が、なんだかシッチャカメッチャカで・・・。

 ナマのビッグバンドも舞台に登場させ、かなり豪華ではあるのだけど、使い方が中途半端で「もったいないなぁ」という印象。

 日替わりのゲストがいて、最終日の今日は篠原ともえと片桐仁。片桐仁がけっこうやりたい放題な役で場をさらう。

 このどうにも、わかるようなわからないような、どうでもいいような話が二時間半続いたところで休憩。どうでもよくなってきたのだが、あと一時間だから第二幕も観る覚悟を決める。

 すると第二幕が開いた途端に、舞台は大荒れ。もうひとりのゲストはアンタッチャブルの山崎弘也。これがもう自由すぎるふざけっぷり。アドリブをかまして、話が先に進まない。しかし、どうもこれがこの芝居の狙いらしくて、いつまでもこれが続く。

 最後はドランドラゴンの塚地武雅も飛び入りの形で参加。悪ふざけが続く。

 結局終演は、アドリブが続いたせいで10分押して、22時25分。

 「これはいったい、なんだったんだ?」と多少イラッとした気持ちで帰宅。あとで調べてみたら、これはもともと、盛大にふざけ倒すことを目的にした催しだったようで、それを知らないで観に行った私がいけなかったのかもしれない。

 でも、この悪ふざけを観に、12000円は高かったなぁ。

6月8日記

静かなお喋り 6月7日

静かなお喋り

このコーナーの表紙に戻る

トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置