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客席放浪記

トンデモ落語の会(第75回)

2014年12月30日
木馬停

 今年もずいぶんたくさんの寄席、落語会に足を運んだ。おかげさまで暇になれたからこんなことができるのだが、それにしても行き過ぎかもね。ハハハ。その今年最後に行った落語会かこれ。今一番危ないことやってる会。一年の締めくくりに、これに行っちゃう私も私だが。

 立川談之助『ドキュメント・立川流2014』と言ったところ。この一年の立川流の動きを語る。年末に立川談幸とその弟子が立川流に脱退届を出して落語芸術協会へ移籍したが、談之助はそれをうらやましいと思いながらも、立川流ウォッチングを内部から見つめ続けるつもりらしい。いやあ、どんな組織でも多かれ少なかれドロドロとしたものがあるだろうけれど、そんな裏話を聴くのもまた楽しかったりして。もちろん今日ここで聴いた内容は書けない。

 快楽亭ブラックは昼間にもここで自分の会をやって、そのあと酒を飲んだらしくて酔っぱらっている。ときどき言葉が出てこなくなったりしながらも『一発のオ●ンコ』。『一杯のかけそば』のパロディなのだが、まあご想像どおりでしょ。酔っぱらっていて噺のテンポが遅い上に、脱線してのエロ話まで加わるから、やたら長い。アハハハハ。

 ここまでの二席で一時間を超えている。次に出た三遊亭白鳥が、このところ集中的にかけている『千葉棒鱈』を15分でやって、サッといなくなった。最後の方は、ちょっと端折っていたのと、ここの高座用にエロネタを入れていた。

 仲入り後、瀧川鯉朝。どこからともなく「ここに作れば名人が来る」という声に、きっと亡くなった昔の名人と言われる落語家が現れるだろうと、寄席を作ってみるとという噺。『フィールド・オブ・ドリーム』を下敷きにしているから『寄席・オブ・ドリーム』とでも言うのかな。意外なオチには唖然。
*のちにこの噺の正式な題名は、『シアター・オブ・ドリームス』ということが判明しました。

 ミュージカル落語に挑戦というわけで鈴々舎馬るこが始めた噺は『アナ●と指の女王』。これもおそらくタイトルだけ見れば想像がつくと思う。そんな噺。ウハハハハ。

 いやあ、今年笑った。それにしても一年の締めくくりが馬るこのこの噺とはねえ。ウヒャヒャヒャヒャ。

12月31日記

静かなお喋り 12月30日

静かなお喋り

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