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客席放浪記

東洋館スペシャル寄席2013年末特番T

2013年12月28日
浅草・東洋館

 前座みたいな役割をしている習志野ごんべえ。五分の持ち時間で漫談。前にも聴いた事があるパソコンの変換ネタだが、新しいバージョンが出来ていた。

 西ゆかりのSMマジック。本人曰く、にしおかすみこと丸被りだそうだが、マジックの腕前もトークもなかなかのもの。美人だしね。

 ブルーセレブの漫才『結婚したい』。「美人だけれど性格の悪い女性と、ブスだけど足の速い女性。どちらと結婚しようか迷ってるんだ」「足が速いのが自慢できるなんて小学生までだろ!」

 カジのひとりコント。四コマコントと名付けているもの。いわゆる四コマ漫画を喋りでやる。なんかシュールなネタが多いなぁ。ハハハ。

 ロバート・デ・ニーロの顔真似でテレビに出ているテル。お得意のロバート・デ・ニーロのほかにも石破茂や管直人の物真似も。

 『エンタの神様』に出ていた、ムエタイ漫談のキック。「刑事ドラマで『動くな、手を上げろ』」って、両立できなーい!」「『♪ある日 森の中 熊さんに出会った』 逃げなさーい! 危機感無し!」「『一万円からのお預かりです』 俺からだろ!」

 ケチン・ダ・コチンのコント2本。『ファミレス』『記憶の扉』。どちらもいつものギターで歌っちゃうやつ。おんなじパターンなんだけど可笑しい。

 新宿カウボーイの漫才。久し振りに観たが相変らず騒々しい漫才。「寿司屋へ行きましてね、カイテンしてる方ですけどね。って閉店してどうする!」 ひとりボケツッコミが多いなぁ。

 スパナペンチの漫才とショーシ・コント2本。『訳あり物件』『トイレ』。

 じゅんいちダビッドソンの、何を言っているのかよくわからない本田圭佑ネタ。どれも言いそうだなぁ。ハハハハハ。

 ジクザグジギー。じゅんいちダビツッドソンが早く降りてしまったとかで時間が余ってしまいコント4本。おかげで『椅子取りゲーム』をナマで観るのは今年3回目。ほかに『出欠確認』『喫茶店』『実演販売』。『喫茶店』は初めて観た。この人たちのコント好き。

 アンドーひであきの、アンドロイド物真似2本。レパートリー多いなあ。間にトークネタを挟む。似て非なるものネタ。『日本語を憶えた韓国人と中国人の違い』『アニメオタクとゲームオタクの違い』『志村けんが演るおじいさんとおばあさんの違い』。よく観察してるなぁ。しかもそれを実演しちゃうんだから。

 仲入り前の前半戦のトリは、なぜか本人も「なぜここに呼ばれたのかわからない」と言う小林未郁のピアノ弾き語り。おそらくスタッフの中で、この人のファンがいたとしか思えない。別にお笑いの要素はないし。

 オジンオズボーンの漫才。じゃんけん→俺の方がツッコミがうまい→3つゲーム。

 曲芸の太平洋。けん玉、シガーボックス、傘回し、そしてかなりの難物である不安定な板の上でのジャグリング。この人のエネルギッシュな曲芸はいつ観ても素晴らしい。

 おかゆ太郎。この人は以前は渡辺ラオウと言っていた人で『あらびき団』で逆立ちをしながらラーメンを食べるなどの身体を張った芸を観た事がある。なんでこんな優しい感じの名前に変えたのか解らないが、やっていることは同じ。ホッピングに乗りながらバンツ大作戦をやるというネタ。男のあそこポロリ確率80%だそうで、テレビでは出来ない。ウハハハハ。脱いだパンツで汗を拭き客席に放り投げてプレゼント。誰がいるか。フハハハハ。

 ゆってぃの芸は何と言ったらいいのか。自虐ネタなんだけど、言った後に「きようれつ! 小さなことは気にすんな。ワカチコワカチコ」と続ける。始める前に「今日、浅草の雑踏で怖そうなお兄さんとすれ違って肩がぶつかっちゃったんです。『すみません』と言ったら『小さなことは気にすんな』と言われたので『はい、私ゆってぃです』と言ったら『誰だそれ』」

 赤プル。元は赤いプルトニユウムだった人。茨城ネタね。それと結婚相手のお笑い芸人くらげライダーの松丘ネタ。そしてちゃっかり実家のふじみ寿司のPR。

 瞬間メタルのコント。先日の立川談奈の会で観たのとほぼ同じ。

 ×ーGUNは、お笑い芸人になりたい息子とそれに反対する母親という設定の漫才。どんどん話がズレていってしまうのだが、なんとも可笑しくて引っ張っていく力はさすがに実力コンビ。

 昨年のTHE MANZAI で優勝したハマカーンは、すっかり「下衆の極み」をやらなくても笑いが取れるコンビになった。今日のネタも初めて観た。おじさんにイタズラってところから入って、スコーンが丸の内ならマフィンは銀座って、面白すぎ。神田がハイソなのを浜谷がキレるというパターンが出来てきた。コンビの噛み合わせがますます冴えてきたよなぁ。

 トリが林家ぺー。余談漫談って書いてあったけれど、話がまさにあっちいったりこっちいったりなのだけど、なぜかやたら面白い。「宍戸錠さんの家が焼けて、しばらくして会ったら『白鵬の優勝』だって。ゼンショウ」「根岸行ったら、正蔵がいたので写真を撮ろうとしたら『ダメです』って。ショウゾウケンの侵害」 こんなのがずーっと続く。最後はCD『ペーパー夫婦(めおと)節』の宣伝をかねてカラオケ。

 22組、5時間。あっという間だった。

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