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客席放浪記

2012年4月28日 つくしの落語&音楽ライブ(OIl City)

 阿佐ヶ谷駅北口のライブハウスOil Cityでの落語会。去年、ブルースのライヴを聴きに行ったときに、ここでは落語会もやっていると知ったのだが、川柳つくしさんは、こういう場所にもよく合う。音楽がらみの企画とくれば、この人にぴったりくるではないか。

 右足を捻挫して、最近まで松葉杖生活だったという体験談をマクラに一席目は『女たちの長屋の花見』。古典落語『長屋の花見』から派生したスピンオフ落語? 亭主たちの顔を盗んで、長屋のおかみさん連中が気晴らしに谷中に花見に出かける噺。もちろん、お酒も蒲鉾も卵焼きも本物。現代でも亭主を働かせておいて、おいしいものを食べに行く恩様方っているよね。

 二席目は『ソングコップ』。国家アレンジ禁止法が制定された世界。楽曲は原曲通り歌わなければいけない。これに違反すると逮捕されてしまう。かくて、どこにでもソングコップなる監視員がいて、たとえ音痴で音を外しても逮捕されてしまうという、てんやわんやな噺。実際、歌も何曲も歌われ、ライヴハウスにはぴったりな内容。

 仲入り後は、ウクレレを持ってオリジナル・ソング『僕は鰻』。土用の丑の日を当て込んだという曲。たしかに土用丑にラジオなどでかかる曲はいままで無かった。ヒット願う!

 続いて、ウクレレ漫談『来世頑張れ』。

 トリの一席は『廃棄物くん』。エコでクリーンな電力ということで、糞力エネルギーをアッピールしようと、イベントに嵐の大野智を呼んだつもりが、山風の太野なるバッタもんのタレントが来てしまうという噺。『怪物くん』の歌を替え唄にして、放射性廃棄物の問題を突く、社会派的展開。 でも、ソングコップが隠れているとヤバいよ。ははは。

4月29日記

静かなお喋り 4月28日

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