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客席放浪記

2012年5月3日 U−1グランプリCase04宇宙船(赤坂Red Theater)

 元ジョビジョバのマギーと、放送作家の福田雄一の脚本・演出によるコント・ライヴ。

 今回は宇宙船の中のセット。

 宇宙戦艦ヤマトに、パートの主婦が乗り込んでしまっていたら、という設定の、おばちゃんコントから始まる。

 次が、博多星人コント。博多弁を使う宇宙人(別に宇宙人でなくてもいいのだが)が東京人に難癖を付け、ビーム光線で博多弁を喋るようにしてしまう。『サラリーマンNEO』の、『博多よかばい食品』のネタを彷彿とさせるが、ビーム光線を浴びせられても、いい加減な博多弁しか話せないのが可笑しい。

 好きなのが、ジューシーズの無重力コント。無重力状態だと、宙返りやひとり胴上げが楽にできるはずという地球からの呼び掛けに、太った宇宙士の赤羽がやってみせるのだが、もちろん重力は存在する舞台の上。黒子役の児玉と松橋が必死になって、赤羽を宙返りさせるというベタなギャグなのだが、これがたまらなく可笑しい。

 あと、宇宙ものの、アクション・テレビドラマの撮影現場に、プロデューサー(池谷のぶえ)がやってきて、メロドラマに変えてしまうコント。これなどいかにも、現実にありそうなことをカリカチュアしているよう。

 鉄腕アトムの被りものをした(おそらく)福田雄一と、マギーのグダグダしたコント。こういうのが実は一番可笑しかったりする。

 宇宙船の人気キャビン・アテンダント(高橋真唯)を、リモコンでイジるコント。ってことはロボット?

 最後は『ロスト・イン・スペース』コント。宇宙船を見に来た家族が、間違ってボタンを押したために宇宙を漂流してしまう。何年も経つと、娘は反抗期になるは、一緒に宇宙へ出てしまった宇宙船の案内人(坂田聡)と妻はデキてしまうは、というドロドロの展開。こういうドラマ、本当にあったら面白いだろうにな。

5月4日記

静かなお喋り 5月3日

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