直線上に配置

客席放浪記

うしろシティ第6回単独ライヴ すごいじゃん

2015年6月28日
シアター・サンモール

 第5回の『それにしてもへんな花』が去年の5月だったから、もう一年ぶりになるのか。早いものだ。

 新作コント10本。タイトルは私が便宜上付けたもの。

『黒板を手で拭く先生』
 私が付けたタイトルどおりのコントなのだが、そういえば学生時代いたよな。細かい書き間違えを黒板拭きを使わないで手で拭いて消して書き直す先生。うしろシティの場合は手だけじゃなくて・・・。

『個展の感想』
 昔のクラスメートから個展のお知らせをもらって見に来た男。なにやら抽象画のようなものばかりが並んでいる。なにも言えなくなって、そのまま帰ろうとすると「感想を聞かせてくれ」と言われる。感想が言えるようなシロモノじゃないから黙って帰ろうとしているのに、察しろよというコント。わかるわかる、この気持。

『6番テーブルの客』
 ウエイターが奥で6番テーブルの客の悪口を言っているのが聞こえる。どこが6番テーブルなのかわからないが、自分が6番テーブルなんじゃないかと気が気ではなくなる。アハハハハ、あるある。

『時間を止められる時計』
 古道具屋で売られている時計。店主はそれは時間が止められる時計だと言う。本当に止められるのかとスイッチを押してみると店主の動きが止まる。本当に時間が止まったのか、店主がわざと止まった真似をしているのか疑心暗鬼になる客。

『老け顔の教え子』
 学校にオッサンが入って来る。そこにいる先生に自分は、先生の担任のクラスの生徒だったと告げる。ところがどうみても70代のオッサンにしか見えないのだが、今まだ30だと言う。オチが可笑しい。

『戦国時代の変わり者』
 タイムスリップしてやってきたのは戦国時代。世話になった男に、未来からやってきたから歴史の知識を与えてやろうとするのだが、この戦国時代の男がとんだ変わり者で・・・。

『片付けの早い食堂』
 刑事が食堂で定食を食べようとするとケータイに着信があり、すぐに出なくてはならなくなる。金を払って外に出ると誤報と判明。もどってくると定食は下げられたあと。再び定食を注文して食べようとすると、また着信。金を払って出ていくとこれまた誤報。これが数回に渡って続く。オチも可笑しい。

『宅配ピザ』
 ピザ屋が玄関先にピザを持ってくると、どうやら大勢でパーティーを開いている様子。奥からザワザワした声が聞こえてくる。ところがしばらくするとざわつきが消える。家の主が奥へ行くとまたざわつくが始まるのだが、話している内容がさっきと同じ。ピザ屋は、これはテープなんじゃないかと疑う。

『モヒカン』
 中学を卒業して、二ヶ月ぶりに再会したふたり。ひとりはモヒカン頭になっているが、そのことにお互い触れずじまいで会話が進んで行くが・・・。

『悪魔』
 これは前回も演ったコントの別ヴァリエーション。ひょんなことから悪魔を呼び出してしまった90代のジイサンが寿命と引き換えに力を与えようと言われるが・・・。前回と同じと思わせてオチを変えてある。

 あまりシュールに走ることのない、わかりやすいコントばかり。テレビサイズくらいの尺のもあり、テレビでネタ番組が復活したらいいな。

6月29日記

静かなお喋り 6月28日

静かなお喋り

このコーナーの表紙に戻る

トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置