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客席放浪記

うしろシティ第9回単独ライブ
どこか海がみえるまち


2018年6月17日
シアター・サンモール

 丸一年ぶりの単独ライブ。
 よく練られていて、わかりやすいコントが9本。
 着替えもスピーディーで、ビデオを流す時以外は、すぐに次のコントに入っていた。

1本目
 高校を卒業して都会に出て、久しぶりに田舎に戻ってきた若者。迎えに来た母親は、彼が高校時代に着ていた野球のユニフォームを普段着にしていた。
 母親が息子の着なくなったジャージなどを、もったいないからと着ているっていう、あるあるネタをさらに飛躍させた感じ。

2本目
 彼女へのプロポーズの場所としてレストランを予約した男。当日行ってみると同姓の二人での予約が60組も入っていた。
 そんなばかなと思う設定だけどなんとも可笑しい。

3本目
 片手間でラーメンをメニューに加えた焼き鳥屋。ラーメンがおいしいと評判になり、焼き鳥を食べずにラーメンばかり食べにくる客でいっぱいになり複雑な気持ち。そこへやってきた男、ラーメンを注文するが、お浸しや、店が制作したTシャツなどを褒めまくる。そして焼き鳥も食べるが・・・。
 ラーメンの脂で床がベタベタっていう焼き鳥屋は嫌だ〜。

4本目
 駄菓子屋。おばあさんが店番をしている。20円のお菓子を買うと「はい、20万円です」と言うのが符丁。店ではフィギュアも売っていて、どれも古い売れ残り。ところが鑑定で高額の値段が付いているものが置かれていたのを見つけた男。おばあさんに「いくらですか?」と訊くと「500万円だよ!」ときつい言葉が返って来る。これは果たして500円なのか、500万円なのか。
 予想もつかなかったオチが待っていた。私は今回の中で、このコントが一番好きだ。

5本目
 学校でいじめにあっている子供。その子が反逆に出る。
 いじめにあっていた子が、最後に放つ言葉が的を射ている。

6本目
 葬式。祖父の亡骸に縋り付く孫。祖父の霊が孫に話しかけているが、その声は葬儀社の人にしか聞こえない。
 このコントもオチが可笑しい。

7本目
 500万円で絵を売ってくれと画家のところにやってくる男。レストランの壁に飾りたいという理由だが、どんな絵でもいいらしい。その男のレストランというのが・・・。
 台詞から、ある実在のレストランが特定ができてしまう。あのレストランに行くたびに、このコントを思い出しそう。

8本目
 昔の友人にカードゲームのことについて教えてもらおうと喫茶店で待ち合わせ。相手はひきこもりらしいオタク。そこへ知り合いが通りかかると、どうしてもこの話していた相手が友人だと言えずに仕事先の相手というウソを言ってしまう。友人がまたそれにうまく合わせる才能と準備をしてきている。
 途中、無茶振りのアドリブあり。

9本目
 陶芸家の家に毎日ピンポンダッシュをかける学生。そのたびに作業は中断され、壺を作るつもりが、お猪口ばかり作る陶芸家として有名になってしまう。
 思わず日本酒を、お猪口で飲みたくなり、帰りに居酒屋で熱燗を注文してしまった。

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