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客席放浪記

落語界うわさの真相2014

2014年12月2日
北沢タウンホール

 新文芸坐寄席が無くなってしまったので、今年は場所を変えての開催。チケットを買っていなかったので、当日券が出ることを期待して行ってみることにした。開場30分前に受付に行くと数枚残っていて買うことができた。

 「今日の目玉は後半ですから、前半の落語は流していくことにします」と春風亭勢朝。一応ネタは地噺の『袈裟御前』なのだが、ガッツ石松や勝新太郎伝説、あるいは林真須美の話に飛んで行ってしまう。この人の味はこれだよね。

 昔々亭桃太郎も漫談に終始。立川談志の『現代落語論』を読んで落語家になろうと決意したとう話は初めて聴いたが、談志と桃太郎では芸風がまったく違うのが面白い。そのくせ上京して入門したのが春風亭柳昇。これはいい選択だったとしかいいようがない。そこから、今年、末廣亭で話していた柳昇と先代文治の話。あとで演目が貼りだされたのを見たら『柳昇文治物語』となっていた。

 三遊亭白鳥は先日の『女版棒鱈』。どうやら『千葉棒鱈』にしたみたいだ。寄席でネタ帖に書くとき棒鱈が入ってないと被る恐れがあるから、棒鱈は出てこないけれど棒鱈は入れないとまずいらしい。小さな変更もある。ホストクラブのシンデレラコース90分飲み放題5000円は8000円に変わっていた。ネタを飛ばしてしまっているところもあったが、これからも千葉、埼玉のローカルあるあるネタを増やしていくんだろうな。

 仲入り後がお待ちかね、落語界うわさの真相2014。三人の出演者に高田文夫が加わって、今年の落語界の話題を、業界裏話、裏事情をすっぱ抜いて行く。とてもインターネットに書ける内容ではありません。しかし落語好きにはこの、大きな声での内緒話、たまらなく面白いんだよなぁ。

12月3日記

静かなお喋り 12月2日

静かなお喋り

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