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客席放浪記

笑いの今

2014年6月7日
阿佐ヶ谷・地域区民センター

 川柳つくしが、八戸で『笑いの今』と題したテーマのトークと落語の仕事をもらったということで、それに先駆けて東京の人にも聴いてもらおうと企画した会。

 まずはトーク『笑いの今』。サブタイトルが『笑いの変遷&ほとんどのお年寄りが今時の笑いを面白く感じない理由』。
 つくしは、笑いが変わって来たのが土曜のテレビのゴールデンタイム。『8時だよ! 全員集合』と『オレたちひょうきん族』が同時間に放送され、ビデオがまだあまり普及していない時代、どちらを観るかで笑いの好みが分かれたというところから語り始めた。『8時だよ! 全員集合』は生放送でありながら実はキッチリと作り込まれた笑い。それに対して『オレたちひょうきん族』はスタジオ録画でありながら、即興性を重要視した内容だったという指摘。そこから今の笑いは、昔ながらの練られた笑いから、もっとその場でコロコロ変わっていくものが主流になっていく。
 その変化に付いていけなかったのがお年寄り。今の笑いを楽しめるのはおそらくどんなに年齢が行っても70歳が限界なのではないかという指摘。人によっては、それよりずっと若くても、今時の笑いを「うるさいだけ」と感じてしまう。ではなぜうるさくしか感じないのか。つくしはその理由として、自分に関心の無い事、早口でものを言う、声のトーンが高い、間が違うなどを挙げ、その具体例を出して説明して行く。納得したし、とても刺激的なトークだった。

 仲入り後は、落語『十低の男』。この噺、これで聴くのは3回目かな。つくしの分類だと婚活落語だそうで、婚期を逃した女の心情が出てくる。でも〜、つくしさんはもともと結婚の意思がないんじゃないのかなぁ〜(笑)。

 最後はウクレレでオリジナルソング『かつ丼』『既婚者と未婚者のため息』『僕は鰻』。
 これでいて、つくしさんは音楽方面でも、ロン・カーターと共演したりして、凄い人なんですよ。

6月8日記

静かなお喋り 6月7日

静かなお喋り

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