直線上に配置

客席放浪記

2012年4月22日 遊雀式 第二回(内幸町ホール)

 開口一番、前座さんは三遊亭小曲『手紙無筆』。頑張ってね。

 三遊亭遊雀が、先日赤坂BLITZ寄席に出たときの話をマクラにする。「こんなこと、寄席では話せないから長くなるけど、聴いてくれる?」と、共演の落語初挑戦の真野恵里菜、小島慶子らのことを爆笑トークで話してくれる。どうもアイドルのことは疎いのだが、インターネットで調べてみたら、真野恵里菜って『SPEC』のサトリ役だあ。ああ、あの娘かあ。

 仲入り前の二席は、小ずるい男の噺二席。『花瓶』『包丁』。『包丁』はレンタン殺人や、オセロ中島の占い師のマクラから入る。人間、なんたって見た目、器量が大きく作用するというのは、まあそういうことなのかも。女を口説こうにも顔の造作がよくないと、うまくいかないのかね。『包丁』の男は、人に頼まれて女に迫っても、反対にぶたれてしまう。いい男に生まれたいものだよな。

 かと思うと、美男美女の噺だと、本人たちばかりでなく周りもなんとかしようとするんだから、世の中不公平ちゃ不公平。『崇徳院』は罪が無いちゃ罪が無い噺だが、『包丁』『崇徳院』と並べられると、なーんかね、私なんて割り切れない気になってくるんだが。まあ、真野恵里菜や小島慶子には縁が無いわなあ。

4月23日記

静かなお喋り 4月22日

このコーナーの表紙に戻る

トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置