2010年12月10日から12日 10日 仕事を終えてから、Utamさんから預かっている、タマチャールズの写真にとりかかる。平日はなかなか落ち着いて作業ができないので、この週末に集中的にやることにしたのだ。 始めてみると、この作業にはすっかり慣れてきたことを実感する。プリントした写真を床にバーッと広げ、並べる順番を決めて置き直し、パソコンでPhotoshopを使ってWeb用に変えていく。この一連の作業を短時間で出来るようになってきた。 ほぼメドがついたので、あとは明日にして寝る。 11日 早くから起きだして、タマチャールズの続き。文字入力、リンクを付けて完成。さっそくアップさせる。 本日、店にまた工事が入る。なにしろ古い家なので、あちこちガタがきているのだ。8時30分に大工さんが入り、12時まで作業。その間、店で本を読みながら過ごす。 大工さんが帰って、今度は13時にクロス屋さんが来ることになっていたのだが、いつまで経っても現れない。結局クロス屋さんが来たのが14時30分。その間、店のシャッターを開けて待っていなければならなかった。前の仕事が押したのだろうが、せっかくの休みに出かけようにもでかけられないこちらの都合も考えて欲しいよなあ。 15時30分、作業終了。これからだとどこへも行けない。 デイサービスから戻った母と食事に出る。いつもの居酒屋ではなく、久しぶりに[菜心]へ行ってみることにする。このお店は今年自家製ラー油がマスコミに紹介されて、いつも満員だった。ようやく一時期ほどの騒ぎはなくなったようだ。それでも私たちが食事をしていると、「ラー油を売ってくれ」というお客さんが、やって来る。XO醤豆腐、シンガポール風オムレツ、白身魚の甘酢あんかけ、チャーシュー炒飯、杏仁豆腐。どれもおいしい。 12日 早くから目が覚めてしまう。DVDで映画でも観よう。ブライアン・デ・パルマの『殺しのドレス』Dressed To kill。1980年の作品。当時、フラッとひとりでハワイへ行ったことがあった。毎日夕食を食べるとやることがないので、映画館の21時ごろから始まる回に行っていた。そのときに観た一本でもある。その面白さに興奮して、友人にハワイから「面白いよ」と絵葉書を書いたのを憶えている。 あのころ、ナンシー・アレンにぞっこんだったなあ(笑)。ブライアン・デ・バルマもぞっこんで彼女と結婚したけれど、その後離婚。そのあとに『ロボコップ』で彼女の姿を見たらば、がっかりした。あんなに変わってしまうとは。 一昨日の夜にUtamさんから、今夜のサム・ムーアのディナーショウのチケットを買ったのだが急用が入って行かれなくなったので、代りに行って欲しいという連絡が入る。二つ返事でOKする。あのサム&デイブのサム・ムーアだ。行かない理由などない。 日中に翌日の仕込みやら雑用を片付け、ディナーショウへ行く準備。「♪Hold on ,I’m coming〜」 ちょっと待ってくれ、今行くから、だ。 17時に[Cotton Club]の前に行くと列が出来ている。結局、席に案内されたのは17時30分。 ディナーとなればワインをもらおう。ワインリストを見たら、フランシス・フォード・コッポラ・ディレクターズ・カット・ジンファンデルなるワインを発見。ワインなんてまったく詳しくないのだけど、面白そうなのでこれにする。いやいや、これがおいしいのなんの。すっごく風味がいいし、飲みやすい。あとからインターネットで調べて、あの映画監督のコッポラが作っているワインだと知る。癖になりそう。 オードブルの帆立貝のビンチョス バジルのクーリ。前菜の本鮪と天使の海老のサラダ サフランマヨネーズを食べ、メインディシュの国産牛ヒレ肉のグリエ 季節の野菜添え 赤ワインヴィネガーのソースが到着したところで、バンドが舞台に上がる。 ギター、ベース、キーボード、ドラムス、パーカッション(兼ヴォーカル)、トランペット、トロンボーン、テナー・サックス、バリトン・サックス、女性コーラス3名。黒人がドラムスのTony Lewisだけというのが意外な布陣。インスト2曲。『ピーターガンのテーマ』を終えたときには、引っ張るなあと思ったが、そこでバンマスでもあるベーシストのIvan Bodleyが合図を送るや、『ホールド・オン、アイム・カミング』の演奏が始まる。 女性コーラスが「♪He is coming」と何回も歌う中で、客席後方からサム・ムーアがゆっくりと登場。薄紫のラフな服を纏ったサム・ムーアが私の席の横の通路を通ってステージに向かっていく。 サムの歌声は今も健在。パーカッショニストのOrnar Martinezに自分のパートを任せるところもあるけれど、いやいや十分に現役でしょ。 お客さんとの掛け合いなんかもあり、和気あいあい。クライマックス近くのメンバー紹介が、ややグズグズになってしまったが、これも御愛嬌で可笑しい。 そして、『ノック・オン・ウッズ』で総立ち。『ソウルマン』『アイ・サンキュウー』で踊る踊る。 アンコールに答えて終演。私の横をサムが通って行く。手を差し出すと握手に答えてくれた。感激! サムの手は意外に小さくて柔らかかった。さらにはバンドのメンバーが続々と引き上げていく。女性コーラスのメンバーが、みんな私の手を握ってくれるのがうれしい。 デザートは苺のミルフィーユ クリームショコラ添えを残ったワインで流し込む。おいしーい! すぐに帰ろうとすると、またレジで並ばせられそうなので、しばらく余韻を楽しむことにする。メニューを見ると、コニャックのヘネシーを使ったカクテルにホールド・オンというのを発見。これっきゃないでしょ(笑)。 いい気分に浸っているところに、会計がやってきた。それじゃ帰りますか。ぶらぶらと家まで『ホールド・オン・アイム・カミング』を口ずさみながら歩いて帰宅。 いろいろあったけど、今週は最後でいい週末だったなあ。 12月13日記 このコーナーの表紙に戻る |