November.24,2003 ありがとうございます

        本日、明治座千秋楽。今月は『三人吉三東青春(さんにんきちざえどのあかつき)』(脚本・演出 カムカムミニキーナ松村武)でした。近藤正臣様、高橋和也様、青山良彦様から注文をいただき、楽屋まで出前させていただきました。ありがとうございます。


November.22,2003 校正ミス

        誤字、脱字だらけのホームページを作っておきながら、こういった話を書くのは気が引けるのだが、それを承知で書いてしまうのだ。ごめん。

        私は、[翁庵]というそば屋を営っているのだが、この[翁]という字を間違われることが多い。

        まず、[翁]という漢字すら読めない人が結構いる。セールスの電話などで、「あのー、おおぎあんですかあ?」なんてかけてくる人がいる。 [翁]と[扇]は似ているといえば似ているが、明らかに違うだろう。もう少しマシなのは[翁]と[扇]の区別はついているらしいのだが、[翁]を音読みにしてくる人。「あのー、おうあんですかあ?」 言いにくい発音だろうになあ。

        言いにくいといえば、私が人に私の店の屋号を告げるときにも混乱が起こる。「なんていうお店なんですか?」 「おきなあんと言います」 「えっ!おきなわ・・・・・ですか?」 翁庵はアルファベットで書くとOKINAANとなる。母音のAが重なるので、ちょっと発音が聞き取り難くなるらしい。沖縄ではない。ソーキそばは売ってないよーん。

        [翁]という字は当用漢字である。特殊なものではないと思うし、義務教育期間中に習うはずである。ところが、これを書けないという人は多い。考えてみると、[翁]という字を書く機会は少ない。おそらく一生かかっても書かないで終わってしまう人の方が圧倒的に多いはずだ。領収証の宛名に[翁庵]を書いてもらおうとすると、まず書ける人はほとんどいないといっていい。それほど使われていない漢字なのだ。

        さて、本題はここから。先日、地元の商店街協同組合に加盟した。長年この地で商売をしていながら今まで加盟しなかったのは別にこれといった理由はない。どこの店からも誘われなかったし、入り方もわからなかっただけのことなのだ。それが、ひょんなきっかけで、「加盟しませんか?」とのお誘いをいただいたので、「それでは喜んで加盟させていただきます」との運びになった。

        組合ではタウン誌を年に4回発行している。表紙、裏表紙まで含めて16ページの小型サイズの小冊子である。これを組合員は一冊○○円で購入して、店に置く。ご来店いただいたお客様で、ご希望の方には、ご自由に持っていっていただくことになる。これで商店街全体の活性化を図ろうという意図なのである。組合員のメリットは、この小冊子の最後のページにある加盟店のリストに店の名前が載ることにある。

        当然、ウチの名前も先日発行された号から載ることになった。自分の店の名前が載るのは、ちょっとうれしい。配達されたタウン誌の一冊を開いて加盟店リスト見て驚いた。

そば処・扇庵

        校正ミスらしい。組合の事務所に電話をして、店名が間違っている旨を伝えた。私としては、抗議をしたというつもりもなく、次号から直してもらえばそれでいいやという気分での電話だった。それが組合側は、ほんとうに恐縮してくれて、謝罪の上、ウチが購入した分のお金を返すと言い出すではないか。これにはこちらが当惑してしまった。商店街の皆様、別に私は怒っていませんよう。なにせ、誤字、脱字だらけのホームページを平気で公開している私なんですから。



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