August.26,2003 ありがとうございます

        本日明治座千秋楽。今月は神田正輝座長公演『とおりゃんせ〜深川人情澪通り〜』(原作・北原亜以子『深川澪通り木戸番小屋』)でした。神田正輝様、池上季実子様、浅茅陽子様、山本みどり様、梅津栄様他の皆様より出前のご注文をいただき、楽屋まで出前いたしました。ありがとうございます。


August.18,2004  喫煙鳥の飛来する公園

        昨今、喫煙者はますます肩身が狭くなってきたようだ。健康増進法が出来て、飲食店でも分煙ないし禁煙が奨励されるようになってきた。ウチでもついに趨勢に勝てず、ランチタイムの禁煙をお願いすることにした。我家では私以外のものが全員喫煙者なので、家族の理解を得られるだろうかと思ったが、あっさりと認められた。

        自分ではタバコを吸わないものだから気にしていなかったのだが、そういえば全面禁煙にしている飲食店も最近は多いのに気がついた。たばこ嫌いの人間にとっては、食事中に流れてくるタバコの煙は最悪といっていい。せっかくの食べ物の味がメチャクチャになる。いままでよくぞ喫煙者が大目に見られていたかと思う。少なくとも、喫煙者は飲食店では、許可されていても喫煙を慎むという気持ちがあっていいのではないか。つい最近まで、店内の禁煙対策は何もしなかった者として、いまさらという感はあるのだが、時代はそういうことになってきたようだ。

        どうもこの動きは、飲食店だけではない。オフィスでも禁煙にしている会社は多いようで、オフィスへ出前に行くと、廊下で吸っていたり、非常階段でホタル族になっている喫煙者の姿を見かける。

        近くに小さな公園があるのだが、ここでもオフィスを追い出された喫煙者がたくさんいる。私はこの人たちのことを密かに喫煙鳥と呼んでいる。ヒッチコックの『鳥』のように、公園にパタパタと集まってくる鳥のように見えるからだ。お昼どきなど、この公園を通り抜けようとすると、喫煙鳥たちが一斉に吐き出す煙で、ケホケホになる。嫌だなあと思うのだが、それもやめろと言う気はない。彼らのささやかな楽しみを、そこまで奪う権限はない。

        都心に住んでいると、なかなか庭付きの家なんて望めない。近所に庭のある家なんて何軒あるだろうか? 最近はマンションばかり建っている。当然、庭なんて無く、喫煙者はベランダでのホタル族。庭に植物を植えることも出来ないから、せいぜい鉢植えの草花を楽しんでいる。

        先日、かの小さな公園の植え込みに、割箸が何本も刺さっているのを発見した。「何だ?」と思ってよく見ると、その割箸に字が書いてある。[メダカの墓]。



        どうやら近所の子供が飼っていたメダカが死んじゃったので、埋めようと思ったのだが、自分の家には埋められるところが無い。そこで公園の植え込みに埋めたらしいのだが・・・・・。微笑ましいといえば微笑ましいのだが、こういうところに墓標を立てられてもなあ(笑)。


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