September.25,2006 おっ!


        半蔵門のビラ、変わりました。太字から普通の明朝体に。でもあいかわらず二行。「お客様がおります。」から「お客様がおいでになります。」へ。「おいでになります」ねえ。「おられます」の方がいいと思うんだけどなあ〜。


September.9,2006 勝手に添削

        これ、一度読んだだけで理解できますか? このビラが貼られていた場所は、地下鉄半蔵門駅の改札を出て地上への階段を上るところ。階段の上がり口だけではなくて、階段の途中や、上りきったところまで何枚もこれでもかと貼られていた。

        ようするに、階段が狭いから横に広がらずに通行してくださいってことですね。確かにここの階段は横幅が三人分くらいしかない。上り下りする人が横に広がってしまうと、すれ違いができないわけです。なるほどと思うんですが、このビラを読んでスッと理解できるでしょうか?

        二つの文章に分けたこのビラの最初の文章にまず躓いてしまう。さっと読むと、こういうところに貼ってあるビラだ。「階段を上り下りしてはいけないのか?」と一瞬思ってしまうじゃないですか。そんなわけないよなあ、ここは地上との連絡エレベーターもなく、階段を利用するしかない。もちろんこれは階段を使うなというのではないわけですが、なぜそのように感じてしまうかというと、「上り下りするお客様がおります」という文章がおかしいわけです。「お客様」と敬語を使うなら、「おられます」の方がいいのではないか。「おります」だと、上り下りされると困るという風に受け取れてしまう。

        そして二つめの文章を読んで初めて「横に広がって通行しないでください」というのがわかる。これで納得。ただ、気になるのは両方の文章に[階段]を入れてしまっていること。これ、くどく感じません?

        そうですねえ、私が書くとしたらどうするだろうか? 「上り下りするお客様」はいらないだろう。「階段が狭くなっておりますので、広がらずに御通行ください」で十分じゃないかな。


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