直線上に配置

蕎麦湯ぶれいく

2012年5月30日 アルカナA

 昨夜は、夜中に何回か目が覚めて、そのたびにベランダの露天風呂に入った。暗闇の静寂の中、聞こえるのは川のせせらぎ。曇り空で星は見えなかったが、浮世を忘れて夜中の露天風呂を楽しんだ。

 気が着いたら朝になっていた。部屋でパックのドリップコーヒーを淹れてベランダで飲む。今日から私にとってまた新しい一年が始まる。

 朝食は8時から11時までにということなので、9時30分すぎにレストランへ行く。
 昨夜の料理が、一筋縄ではいかない凝ったものだったので、朝食もフツーじゃないなと思ったら、やっぱり、とんでもないものだった。名づけて、アルカナ遊園地・大自然バージョン。朝から凝った料理が大きなお盆にたくさん乗っている。フレッシュ・ジュースは自家製というトマトジュースにしてみた。蜂蜜も三種類から選べるという配慮。うーん、どれもこれも迷うなあ。
 パンは焼き立てだし、バターひとつにしても、海藻バターにトマトバター。それがちょうどよい柔らかさに溶けていてパンに塗りやすくなっている。
 最後の紅茶をいただきながら、「参りました」の一言。

 チェックアウトの13時まで、また外を散歩したり、ベランダの風呂に入ったり、ソファでゆったりCDを聴いたりして過ごす。

 タクシーを呼んで貰い、アルカナを後にする。贅沢な一泊だったが、いい記念になる誕生日を過ごす事ができた。ここはまた是非再訪したいものだ。

 タクシーで修善寺の[虹の郷]という庭のテーマパークへ行き、時間を潰すことにする。
 これが認識が甘かった。ぶらぶらしていれば、あっという間に一周してしまうだろうと考えていたのだが、ここは想像以上に広大な場所だった。どう考えても一時間半程度では見尽くせない。途中で考えを変え、今が見ごろであろうローズガーデンと、菖蒲の庭だけは押さえようと速足になる。やや残念だったのは、バラはそろそろ終わりで、菖蒲にはちょっと早かったこと。藤は終わっていて、あじさいはまだ先。なかなかうまくいかないものだ。

 路線バスで修善寺温泉へ行く。東京へはバスを使ってみた。伊豆ライナーという小田急の高速バスが片道2500円で新宿まで走っているのだ。
 使ってみた感想は、2時間45分で結ぶとのことだったが、途中、渋滞もあり実際は3時間15分かかった。安くはあるが、やっぱり踊り子を使うか、三島まで出て新幹線の方が早くて快適だったかなというところ。
 おそらく、アルカナみたいな高級なところに泊った客が高速バスで帰ったなんていうのは前代未聞なんだろうなあ。あはははは。

 足柄サービスエリアで休憩があり、富士宮やきそばを買う。これが晩めし。いきなりB級グルメになる。このへんのアンバランスが私らしいっちゃ私らしい。
 テレビでバラエティ番組を見ているうちに眠くなり、早々とベッドに入る。一日で生活の落差を感じるが、これでいいんだ。これでいいんだ。あはははは。





















5月31日記

静かなお喋り 5月30日

このコーナーの表紙に戻る
トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置