安房小湊〜安房鴨川ウォーキング 2014年1月17日 7時に起きだして風呂に行く。朝風呂は気持ちいいなぁ。最近は男風呂と女風呂を日替わりにするところがあって、[三水]も実施している。趣きの変わった風呂場を二つ作れば、それぞれを楽しめるわけで、これはうれしい。 8時朝食。鯖塩焼き、茶碗蒸し、サラダ、田作り、温泉卵、納豆、海苔、ひと釜ごと炊いたご飯、伊勢えびの殻が入った味噌汁、漬物、デザートなど。あとからコーヒーも淹れてくれた。もう朝から満腹。 チェックアウトは10時半なので、それまで、また温泉に入ったりして、のんびりと過ごす。 今日は、この旅館から海岸線を歩いて、安房鴨川の[潮騒市場]まで行く。チェックアウトのときにフロントの人に「今日のご予定は?」と訊かれたたので、その旨を話すと「えっ! 10kmくらいありますよ」とびっくりしていた。しかも、それは国道128号線を歩いてのことだろう。私の場合は、なるべく海岸線の道を歩くという計画なので、さらに距離はあるはず。 せっかく鯛の浦遊覧船の発着所のすぐところに建つ旅館なので、出発前に、この遊覧船に乗ってから、歩き出すことにした。鯛の浦遊覧船には40年くらい前に乗った記憶がある。夏に岩井海岸の民宿に数日間泊まり込んでいたときで、海水浴にも飽きて、電車で行川アイランドまで行き、帰りにここに立ち寄ったのだと思う。もうその時のことはほとんど忘れてしまっているが。 次の出航は10時45分だというので、それまで待合室の展示物を見ながら暇を潰す。出発時刻が迫ると船内に案内された。十人ほどが乗り込んで、すぐに出発。船は沖へ出て行き、大弁天、小弁天の近くまで行って戻る。途中で船が停まり、左舷に集まるように言われて窓を開けると、水面にたくさんの鯛が集まって来た。船首からバケツに入った撒き餌を放ると争って食べる。最初にどうやって飼いならしたものなのか不思議だ。別に生簀があるわけでもない海洋だというのに。 岸に着いて、さあいよいよ旅の出発。国道128号線に出て一路南へ。国道沿いに歩道が設けられているので歩きやすい。真っ青な海を左に見ながらの道は気持ちがいい。 途中、国道のトンネルに並行して歩行者専用のトンネルがあった。“とんねるすいぞくかん”と名付けられたこの長いトンネルは、別に水槽があるわけではない。トンネルの壁一面に、魚の絵が描かれているのだ。その絵かみんな上手でユーモラス。一昨年の笹子トンネル崩落事故以来、どうも私はトンネルというと閉所恐怖症的な怖さを感じてしまうのだが、これは楽しみながら通過できる。いいアイデアだ。 しばらく歩いて行くうちに、国道とは別に海沿いの遊歩道が現れた。やはり車が隣を通っている道はつまらないので、この遊歩道を歩く。[ホテルグリーンプラザ鴨川]の裏手に出た。昨日、行きのシャトルバスでもお客さんがたくさん降りたところ。ここはまさにリゾートホテルという感じ。なんにもしないでボンヤリしにくるには最適だろうという気がする。 さらに南へ向かうと、やがて天津漁港。漁師も昼食タイムらしく、港の事務所の庭先で食事をしている。きっと捕ったばかりの魚を料理して食べてるんだろう。テレビみたいに、寄っていくと食べさせてくれるということもなさそうなので、そのまま歩く。天津は寺の多いところで、寺巡りもできるが、それは割愛してひたすら海岸沿いを行く。 国道を歩けば距離も短縮できるのだろうが、ひたすら遠回りして海岸線を行く。釣りをしている人、サーフィンをしている人もたくさんいる。 そんな中、国道を離れた海岸線にポツンと建つ民家の庭に白い裸像彫刻が置かれているのをを発見。「なんだ、これは?」と思って写真に収める。表札を見ると“さざんかの宿”としてある。しかし民宿のようには見えないしなぁ。どうやら現在は留守らしく、すべての窓が閉まっていた。『さざんかの宿』といったら、大川栄作の「♪曇りガラスを手で拭いて あなた明日が見えますか」という、人妻の浮気の歌。ここは不倫カップルの別荘だったりして。 ロシア人来航の地の碑を越えて漁港に入ったところ辺りで海岸線遊歩道とはお別れ。再び自動車。国道128号とも合流し、鴨川市内へ。目的地の[潮騒市場]は[鴨川シーワールド]の近くだったはず。それが歩けど歩けど見えてこない。まるでホテルのような[亀田総合病院]を過ぎ、ようやく[鴨川シーワールド]。ふうふう、ここまで来ればゴールは近いぞ。[鴨川グランドホテル]を通過して、ようやく[潮騒市場]到着。2時30分。歩き始めて3時間。歩数計を見ると約二万歩だった。疲れたぁ〜。 予てから計画していた回転寿司[丸藤]に入る。一品料理もできるということなので、海老の鬼殻焼き、さざえのにんにく醤油、浜のグラタン、骨ごませんべいでビールとサワー。プハァ〜! うま〜い! 3時半出発のシャトルバス・オーシャン号に乗って一路、東京へ。お疲れ様でした。 1月19日記 |