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蕎麦湯ぶれいく

安房小湊ウォーク2014

2014年1月16日

 去年の2月に安房小湊へ行ったが、今年もまたおいしいお魚が食べたくなって出かけることにした。

 鴨川周辺の宿泊施設が運行しているシャトルバス・オーシャン号を使えば片道千円。去年も利用したが何といっても安上がりなのが魅力的。東京駅からJRを使えば、快速と普通を乗り継いだとしても2210円だから、半額以下。特急わかしおを使うと3510円するから、この値段はうれしい。

 オーシャン号は、10時出発。浜松町の世界貿易センタービルに15分ほど前に到着。やはりこのバスを利用するのはリタイヤ組のおじさん、おばさんがほとんど。

 定刻出発。レインボーブリッジを渡り、アクアラインへとバスは走る。

 海ほたるで休憩も、去年と同じ。今年は、5階の[マリンコート]へ行って、名物あさりまんを食べる。中華まんの具があさりという、変わりまん。最近は中華まんというとコンビニの、やや小ぶりなものばかり食べていたから、この大きさに、ちょっとたじろぐ。これひとつでお腹いっぱいになる。350円。今度来るときは、たこやきの具があさりになっている、あさりやきを食べたい。

 今年も渋滞などなく、順調に走って潮騒市場。ここから各宿泊施設や、スポットなど何ケ所かを回ってお客さんを降ろしていく。一番多かったのが、この潮騒市場の近くの[鴨川グランドホテル]。ここはマンモスホテルだが、いろいろなタイプの部屋はあるし、料理も和食あり洋食ありだし、館内の施設も充実している。しかも鴨川シーワールドにも近いという立地条件が人気なのだろう。さらに、料金も一泊二食一万円台で泊まれるというのは凄い。

 次に多くの人が降りたのが[ホテルグリーンプラザ鴨川]。ここはオーシャンビューが素晴らしいリゾートホテルという感じ。確かにのんびりするにはいいだろう。しかも料金は[鴨川グランドホテル]よりもさらに安い。

 私は去年と同じ、終点の[うおポート]まで。そして、去年も歩いた行川アイランドへと続く海岸線沿いの道をウォーキング。歩き始めてすぐのところに小湊神社があった。前回はここの前を通らなかったので気が付かなかった。ここの狛犬さんは子連れタイプ。わりと見かけるのだそうだが、それでも珍しい。カワイイよね。

 行川アイランドへ抜けるトンネルの前まで行って引き返す。この道は一応車も走っているのだが、滅多に通らない。ここをウォーキングしに来るだけでも価値がある。片側は切り立った崖。片側には海が広がっている。空にはトンビが舞っていて、ピーヒョロヒョロという鳴き声がときどき耳に入る。のんびりした、いいひと時が味わえるのだ。昨日は千葉は雪が降ったらしいが、今日は晴れて気温も高い。快適な散歩道だった。

 道を逸れて、大弁天、小弁天を眺めに行く。私はてっきり、大小は音読みだと思い込んでいて、「いやな響きだなぁ」と思っていたが、正しくは「おおべんてん」「こべんてん」だそうだ。そりゃそうだよな。

 今宵の宿は、誕生寺のすぐ脇にある[魚彩和みの宿 三水別邸]。宿の前に出ると、すぐに宿の人が出迎えに出てくれた。さっそく記帳をすませると食堂に通されて、ウェルカムドリンク。ビールもあるというので、ビールをいただく。歩いて喉が渇いていたので、この冷たいビールは堪らんですな。

 別邸は2012年11月オープンだそうだから、まだ一年とちょっとしか経っていない。きれいな上に、これはうまく考えられた客室だと感心させられた。いわゆる和洋室というやつで、ベッドが置かれているスペースと畳敷きのスペースがある。畳敷きには大きな座テーブルがあるが、驚いたのは、そこに座椅子が置かれていて、その座椅子というのがクッション付き。いわば椅子の脚が無いものとでもいうのだろうか。これは座りやすくていいなぁ。それに落ち着くし。ベランダがまたいい。港沿いの旅館なのだが、ここに木製の、どっしりしたリクライニングチェアが置いてあって、海をのんびりと眺められる。ちょうどここは西側に当たり、サンセットビューが楽しめるのもうれしい。また、部屋には半露天風呂もあった。夜中は大浴場が閉まってしまうが、ここは24時間入れる。夜中に二回入ってしまった。

 夕食は個室の食事処で。食前酒の梅酒をいただき、地酒利き酒三種セットBをいただく。寿萬亀、岩の井、木戸泉のセット。木戸泉は大原の酒で、桂塩鯛師匠のご贔屓さんがやっている酒蔵だ。利き酒セットのあとは、せっかく千葉に来たのだからと落花生焼酎、続いて自然薯焼酎をいただく。

 前菜五種盛り。全ておいしかったが、なかでも塩辛には感心した。なんと塩辛にクリームチーズが混ぜ込んである。これはおいしい。うちでも真似してやってみよう。
 お造りは、伊勢海老、さわら、金目鯛、ひらめ。さわらが思っていたより脂が乗っている。
 焼き物は和牛ステーキ。柔らかくておいしい。
 揚げ物はカレイを素揚げしたものをあんかけにしている。骨までぜーんぶ食べられた。
 金目鯛の煮物の味付けもいいなぁ。
 三元豚の豆乳しゃぶしゃぶ。去年までは伊勢海老鍋だったそうだが、海老が高騰したので、こちらになったとの事。私はこちら豚しゃぶの方がうれしい。
 これでもうお腹いっぱいだったのだが、さらに蛸のマリネ風が出て、あさりの赤だしでご飯。
 デザートのトコロテンの黒蜜がけと、いちごをいただく。東京ではトコロテンといえば酢醤油をかけるが、関西では黒蜜をかけるんだとは聞いていた。黒蜜で食べるのは私には初めての経験だった。

 酔っていい気持ちになり早めに就寝。大きなホテルもいいけれど、私はどちらかというと、こういう細かい心配りはありながらも、適度に放っておいてくれる、こういう小さなところの方が性に合っているのかもしれない。

1月18日記





















静かなお喋り 1月16日

静かなお喋り

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