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蕎麦湯ぶれいく

伊豆急全線ウォーク
第7区伊豆大川駅→伊豆熱川駅(5.3km)


2016年1月15日

 伊豆大川の駅を出て地図を見ながら歩き出したのだが、ここで地図を見間違えてしまったようだ。歩き出した道は狭く急な坂道。あとから考えれば、伊豆急全線ウォークでこんなあまりにマイナーな道を設定するわけはないのだが、頭にあったのは第6区での神社の脇から入って行った急坂。あのことを思えば、これもありだろうと思ったのだが、これが大間違い。道はやがて坂を上り切ったものの、伊豆熱川方面に向かわず、どんどん高度を下げていってしまう。第一、次の目標物である、ボ泣き石はいつまでたっても目の前に現れない。結局、山の中の道を30分以上歩き回っただけで大川の街に戻ってきてしまった。
 街に立てられた看板では、ボ泣き石は、山側に入るわけではなく旧道沿いにあることになる。ここは素直に旧道を歩くというのが正解らしい。なんだか骨を折って山の中を歩き回っただけという、まことに虚しい時間と体力を使ってしまっただけの結果になってしまった。

 気を取り直して旧道を伊豆熱川に向かって歩き出す。まあ、運動になったんだといい方に解釈しよう。何事もポジティブに考えた方が勝ち。

 ボ泣き石というのは、江戸城改築のために引き出されたもので、あまりの重さに運搬する人がぼやいたという説と、結局放置されてしまい石が泣いたという説があるようだ。今ならクレーンとトラックで簡単に運べてしまいそうだが。

 道は北川の上に出た。あの有名な黒根岩風呂がある海岸が見える。五年前、手術で入院する前に北川に来て、あの岩風呂に入った。今回の伊豆急全線ウォークでは伊豆北川は含まれていない。無人駅ということなのかもしれない。北川、いい温泉地だった。またいつか行ってみたい場所だ。

 熱川が見えてきた。坂を下る。[ファミリーマート]の前にある地下トンネルを通って道路の反対側。さらに狭い道を下り続けると、伊豆熱川駅の裏側へ出た。こっち側に来たのは初めて。裏側の入口から構内へ。

 15時32分の踊り子は発車したばかり。次の16時12分の熱海行普通列車を待つことにする。駅のベンチにグッタリ座り込んで休む。これで今回の行程は終了。続きはまた次回に持ち越しだ。

 列車が来たので乗り込む。伊豆熱川駅から伊東駅までは35分ほど。二日間でここまで歩いて来たんだ。駅に停車するたびに、その駅のこと、そこまで歩いてきた風景を思い出す。そんな意味で、こうやって思い出を噛みしめるというのもまた一興。踊り子に乗ったのでは小さな駅には停まってくれない。これもポジティブに考えよう。

 熱海でこだまに乗り換える。一番近い時間のこだまは普通車指定席がほぼいっぱい。これじゃあ自由席もいっぱいだろう。奮発してグリーン車のキップを買う。グリーン車はガラガラだった。このこだま、車内販売がなかったのは残念だったけども・・・。まあいいや、電車を降りてから、缶ビールではなく、おいしい生ビールを飲もう。これもポジティブ解釈。

1月19日記





















伊豆熱川駅→片瀬白田駅

静かなお喋り 1月15日

静かなお喋り

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