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蕎麦湯ぶれいく

2012年7月21日 草津1

 草津に着いたのはお昼前。どこか観光をしてから草津に入ろうと思っていたのだが、生憎天気が良くない。小雨が降っていて、これでは観光でもなかろうと直接草津へ来てしまった。さすがにチェックインさせてもらうには、あまりに早い。遠慮して草津の街をうろつくことにする。

 まずは中心部にある湯畑へ。雨だし、ここに立っているのもナンだよなあ。そこで裏情報で教えて貰った、湯畑の前にあるセブンイレブンへ。ここのイートインは店舗の2階にあって、湯畑が一望のもとに眺められるのだ。飲み物とお菓子を買って2階へ。なるほど、ここなら雨も気にならないで湯畑が眺められる。

 勧められていた白旗の湯共同浴場へ行く。ここは入浴無料。白濁した酸性湯だが、それほど臭いはキツくない。ただ温度はかなり高い。長湯はできない感じ。何回か出たり入ったりを繰り返す。浴槽の周りで仰向けに寝ている人も多い。

 白旗の湯から上がって、街をブラブラと散歩する。草津熱帯園という看板が、あちこちに目に付く。カビバラにさわれるらしいのだが、エリマキキツネザルって何だ? エリマキトカゲじゃないし、キツネでもなさそう。最後にサルって付いているんだから猿なんだろうな。 私はどうも猿という動物に恐怖感があるから、さわりたくはないが。

 昼飯をどうしようかと思いながら歩いていると、そば屋が多い。そばにするか。私にとっては9カ月ぶりのそば。評判がいいと聞いた店に入る。もりそば、600円。

 店を出て歩いていると、饅頭を売る店が試食してくれと、饅頭を突き出してくる。どうも私はこういうときに卑屈になってしまう傾向があって、「誰が食べるものか」という気になってしまう。気持ちはわかるが、もう少し静かにしてもらえないだろうか。これでは、なんだかキャッチセールスのように見えてしまうよ。

 西の河原園地は曇っているうえに、湯煙でよく見えず。天気のせいで足元も滑りやすいので、早々に退散。

 本日二つ目の風呂、大滝乃湯に行く。ここはいわゆる日帰り入浴施設。まずは露天風呂へ行く。雨が降っているのと、湯がややぬるめなので、合わせ湯へ移動。ここは、いくつかの浴槽があって、ぬるいのから熱いのまで様々。ぬるいのから、段々熱いのに順に入っていくようにとの貼り紙に従って、一番ぬるいのから。これならなんのことないと思ったのは最初のうちだけ。順々に入っていくうちに、段々キツくなってくる。東京の熱い銭湯に慣れているつもりだったが、これは流石にキツい。「なんの、こちとら江戸っ子でい!」と思ったが、2番目に熱い湯船でギブアップ、リタイア。これ以上は逆に身体に良くないんじゃない? と勝手に思う事にする。
 風呂から出てロビーで、飲むヨーグルト。風呂上がりの一杯はうまいなあ。

 そろそろチェックインの時間だが、さらに街をウロウロしているうちに白根神社の中に入ってしまった。草津の街を見下ろす高台にあって、緑が豊かな落ち着いたいい空間だった。人もあまりいないし、ここは草津の穴場かも。境内と森の中をしばし散策。

 今夜の宿は草津館。八畳の部屋に通される。ひとりで泊るには充分な広さだ。女将からお茶を淹れてもらい、世間話。草津も昨日から突然涼しくなったという。東京も一昨日の夜から涼しい。涼しさを求めて高原にやってきたのだが今なら東京も涼しいし、むしろ草津は寒いくらいだ。なんて間が悪い事をしているのやら。

 女将が下がってから、猛烈に疲れが襲ってくる。昼から無理に強烈な温泉に入り続けたからだろうか? 畳に寝転んだら、そのまま眠ってしまった。

 18時夕食。

箸付 梅蜜煮、手綱寿司、アジ南蛮浸け、タコマリネ、じゃがバター酒盗
向附 マリネ(海老、タコ、マグロ、サーモン、長芋)
 白魚柳川
強肴 牛肉デミ味噌風味煮込み、人参、玉葱、チャービル
焼物 鮎ソーメン
変り肴 牛肉フォアグラソース、米茄子、トマト、アスパラガス、パプリカ
揚物 スズキ腹身、舞茸、幅広いんげん
ご飯、吸物、香の物、パイナップル、メロン

 お腹いっぱい。部屋に戻ってテレビの旅番組をぼんやりと眺める。

 21時にようやく腰を上げて風呂へ行く。この旅館はふたつの源泉を引いていて、ひとつは昼間入った白旗の湯。私はこの半年くらいいろいろと温泉に入って来たが、このお湯はいかにも効能がありそうな気がする湯だ。共同浴場のものよりは入りやすい感じ。半身浴を勧められたので、時間をかけて入る。

 部屋に戻ると、また疲れが出てきた。布団に入って、そのまま眠りに就く。

7月22日記

静かなお喋り 7月

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