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蕎麦湯ぶれいく

初めての戦場ヶ原A

2014年11月13日

 夜中の2時に目が覚め、大浴場に行く。露天風呂に入ったら小雨が降っていた。明日の天気が気になる。朝までに止んでくれたらいいが。部屋に戻ってベッドに入ったら、またすぐに眠ってしまった。

 次に目が覚めたのが6時。再び大浴場へ。露天風呂に入ろうと外に出たら寒い! さすがに奥日光だなぁ。普段でも6時に起きることはあるが、家の中にいると、そんなに外の明るさは気にならないのだけど、やはり外に出ると、この時期は夜が長いんだなぁと実感する。再び部屋に戻ってベッドにもぐり込む。この風呂、寝床の繰り返しが温泉地の最大の楽しさ。日本に住んでいることの幸せを感じる一瞬だよなぁ。

 そんなわけで8時までグズグズ寝ている。せっかく露天風呂付きの部屋に泊まったので、今回最後の風呂。外は太陽が出て、いい天気になった。昨夜は雨まで降って心配したけれど、よかったよかった。これなら今日も戦場ヶ原を気持ちよく歩けそうだ。

 [森のホテル]の朝食はビュッフェ形式。このところ月に一度のペースで旅行に出ているけれど、ビュッフェ形式の朝食は久しぶり。以前、もっと若くて朝から大量に食べられる胃袋をしていたときには、一巡目は洋食、二巡目は和食、さらに食後のフルーツとコーヒーなんてことを平気でやっていたものだけれど、今はもう、そんなに食べられない。どちらかというと和食の朝食は塩分の強いものが多くて、あとから喉が渇く傾向があるから、和食は敬遠して、洋朝食でまとめることにした。スクランブルエッグにソーセージにベーコン、サラダ、ほうれん草のソテー、コーンスープ、ヨーグルト、野菜ジュース、フルーツ、パン、コーヒー。でも、少しずつ取って来たつもりでも、けっこうな量だ。食べ始めたら、ホテルの人が、棚に並んでいなかった、スムージーやら茶碗蒸しやら玉子焼きを、「いかがですか?」と運んでくる。結局、かなりの量を食べてしまった。ふ〜、朝から満腹。

 チェックアウトの時間は11時だが、10時にホテルを出る。さっきまで太陽が照らしていたのだが、またもや曇り空。そしてときおり冷たい風が吹いてくる。

 中学の時に家族旅行で来た、小さなスキー場を確認に寄り、湯ノ湖を半周。昨日は数が少なかった鴨が湖いっぱいに浮かんでいる。時折水中に潜るのは魚を狙っているらしい。

 昨日登って来た湯滝を今度は下る。慎重に慎重に。最近は上りよりも下りの方が苦手。上りは疲れるけれど安心感があるが、下りは怖い。いつ足を滑らすか、バランスを崩すか。大ケガの危険性もはらんでいる。

 湯滝の下の公衆トイレに入って、下にヒートテックの下着を着込む。まさかこんなに寒くなるとは思わなかった。

 昨日歩いてきた道を逆に歩く。さっきまで曇っていた空にまた太陽が顔を出し、光が降り注いでくる。見上げると真っ青な空。ところが上から何かが落ちてくる。アラレだ。いったいどんな天気なんだ。アラレが落ちてくるくらいだから、上空は寒いんだな。冬が一歩一歩近づいてきている。

 泉門池で今日は小田代ヶ原には向かわずに、そのまま赤沼方面に行く。左に日光の山々が見える気持ちのいいルート。男体山の上は少しだけ積雪があるように見える。来月はもうすっかり冬なんだろうなぁ。

 赤沼への分岐から赤沼へは向かわず石楠花橋(しゃくなげばし)方面へ向かう。また森の中を歩いて、道はだんだんと下り坂。石楠花橋から川沿いに下って行くと国道に出た。ここは竜頭の滝上。ははあ、そうか、今歩いてきた川沿いの水が竜頭の滝に流れ落ちるというわけだ。

 一昨年、日帰りバスツアーで来た時、この竜頭の滝上でバスから降ろされて、滝の横の道を降りて行った。今回も滝を見ながら降りていく。

 下に[竜頭之茶屋]があって、ここで名物だという、お雑煮を食べるのが今回の目的のひとつ。一杯500円。雑煮の入ったどんぶりと漬物、お茶のセットを受け取って、竜頭の滝が見える席に座って、雑煮を食べる。モチが三つも入っている。このモチは油で揚げてあってごま油の香りが何ともうれしい。また、汁がおいしい。いい汁だ。そばやうどんも売っているから、おそらくこの汁は共通だろう。ということは、ここのそばはきっとおいしいに違いない。ここで、ちからそばを食べたいなぁ。店をやっていたとき、よくモチを揚げて、ちからそばやちからうどんを食べたものだった。懐かしい。

 バスに乗る。いろは坂は、いつものことながら、ちょっとしたアトラクションの乗り物に乗った気分。それを考えれば、この料金は納得(笑)。

 まっすぐ東武日光駅に行こうかと思ったが、行きに東照宮付近が、まだ紅葉が少し残っていたようなのを感じたので、ついでにちょっと寄ってみることにした。私は神社仏閣にはあまり興味が無い方。タダで入れるなら見に行くのだが、東照宮は入るのに拝観料がいるというので、あたりをぶらついただけ。それでも杉並木の見事さ、紅葉の素晴らしさは堪能できた。

 東照宮から東武日光駅まで、ぶらぶらと歩く。駅前の[さかえや]さんの揚げ湯葉饅頭は、マスコミで取り上げられて、今やすっかり有名。せっかくだからいただきますか。200円。サービスでお茶も付けてくれた。饅頭の皮の部分が湯葉になっていて、これはおいしいなぁ。人気になるわけだよ。

 スペーシアに乗り込み、帰りはビールを飲みながら帰ることにする。あたしゃ売店なんかにゃ寄りません。売店で缶ビール買うより、スペーシア車内のビュッフェには生ビールがあるのだよ。

11月15日記





















静かなお喋り 11月13日

静かなお喋り

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