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蕎麦湯ぶれいく

納沙布岬

2017年7月7日

 釧路駅から根室駅までは、花咲線で約2時間半。根室の先は納沙布岬に行くくらいしか、これといって観光があるわけでもない。普通、北海道に旅行に来ても、根室半島は省略してしまうことが多いのではないだろうか? だから中国人観光客もほとんど乗っていない。車窓を眺め、ときにウトウト。これが北海道の旅。
 しかし車内にひとりだけずーっと立っている男性がいた。この人は行きも帰りもいたが、どうやら鉄ちゃんらしい。先頭で行く先を眺めたり、窓の横に立って海や草原を眺めていたり、そしてスマホで写真を撮ったり。私は旅行に出ると、にわか撮り鉄に変身するが、あんなに夢中にはなれない。

 浜中駅にはルパン三世がいた。なんでもモンキーパンチの生まれ故郷なんだそうだ。ネットを見たら5年前にはルパン三世ラッピングトレインを走らせたらしい。

 厚岸の海岸線は楽しかった。一組の観光客が厚岸で降りて行った。名物の牡蠣でも食べにいくのかな〜。

 根室到着。駅前にバスステーションがあり、ここで納沙布岬までの往復乗車券を買う。根室で下りた人の何人かは納沙布岬へ行く人。また、ここから中標津空港に行く人もいるようだ。

 路線バスで納沙布岬へ。この道を三十数年前、オートバイで走った。あのころとほとんど変わっていない気がする。
 前方に白いタワーが見えてきた。はて、新しく建てたものだろうか?

 終点の納沙布岬で降りて、このタワーに行ってみた。オーロラタワーという建物で、エレベーターで昇ると、北方四島の方が眺められる。入場料が500円。これは払うだけの価値があった。北方領土までがよく見える。
 このタワーがいつできたのか、受付の人に訊いてみると、今年で三十周年とのこと。とすると、私がオートバイで来たすぐあとにできたらしい。

 三十年前はもっと殺風景だった気がするのだが、記憶違いだろうか? それにあのときは同じ7月でも、寒くて空も曇っていたっけな〜。

 三十数年前のときは根室まで戻り、そのままオートバイで海岸線を北上。羅臼まで行った。今回はまた行きと同じルートで、花咲線に乗って釧路に帰る
 。駅前に何軒か海産物を扱う店があった。三十数年前のときは、ここから家に蟹を送ったんだった。

 帰りも花咲線はガラガラだろうと思ったら、けっこう観光客が乗っている。バッジを付けていて、どうやらクラブツーリズムらしい。すごいねクラブツーリズム、ここまで入って来るのかと思ったら、次の東根室で、ドッと降りて行った。ええーっ、一駅だけなの〜?

 釧路に戻ってきたのが16時ごろ。帰りの飛行機は20時15分。まだだいぶ時間があるので、釧路の街をうろつき、夕メシを食べることにした。
 ホテルのエレベーターの横に置かれていたパンフレットに、このパンフケットを持参すると10%値引きする書かれいてる店のなかから、[はたご家]という店を選び出し、その店に向かう。
 イクラを包んだポテトコロッケ、イワシの炙り焼き、牡蠣ザンギ、茹でシマエビ、フォアグラの味噌漬け焼き、豚バラ肉の角煮でお疲れ様ビール。
 イクラが中心にあるコロッケがおいしくないはずはない。
 牡蠣のザンギ、つまりから揚げというのは初めて食べた。普通フライだもんね。
 豚バラの角煮は鍋で出てきて、玉子付き。すき焼きのように付けてたべてもよし、とじてしまってもよしだそうだ。

 満腹してバスステーションまで歩く。
 今日も釧路は夕陽がきれいだ。

 帰りのフライトは雲一つない空。いい七夕になったね。

7月12日記


釧路・根室を結ぶ花咲線。利用する人も少ない


線路は続くよどこまでも


浜中駅。モンキーパンチの生まれ故郷


納沙布岬行き路線バス


岬めぐりのバスは走る


All Along the Watchtower


オーロラタワーからの眺め


再び来たぞ、日本本土最東端


釧路に来たら炉端の炙り焼きでしょ


ギンギンギラギラ夕陽か沈む


静かなお喋り 7月7日

静かなお喋り

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