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蕎麦湯ぶれいく

久能山イチゴ食べ放題と富士の絶景! 日本平

2013年3月26日

 本日は、はとバス日帰りツアー、“久能山イチゴ食べ放題と富士の絶景! 日本平”に参加する。

 例によって、目覚まし時計を三つ仕掛けて寝たが、どの目覚ましよりも早く目が覚めてしまった。

 支度をして出発。数日前は暖かかったのに、今日はやけに外の空気が冷たい。バスツアーだが、寒いといけないので綿入れの上着を着て出かける。

 浜松町のバスターミナルの、はとバスカウンター前に行くと、たくさんの人が集まっている。

 7時45分に乗車開始。席はみるみる埋まっていく。満席だ。去年の11月に日光方面へ行く、はとバスツアーに参加したときは高齢者ばかりだったが、今日は若い女性の二人組というのが多い。春休みのせいだろうか?

 バスターミナルを出たバスは首都高から東名高速道路を西へひた走る。高速道路の脇にも桜の木が植わっていて、今はバスに乗りながらでも花見ができる状態だ。うまくいけば、桜を手前にして富士山をひとつの画面に納めるという構図の写真が撮れるかもしれないと期待していたのだが、あいにく富士山が見える方向は厚い雲がかかっている。う〜ん、微妙な塩梅だ。

 鮎沢パーキングエリアで休憩を取り、新東名を突っ走って、新富士インターチェンジから富士宮市を目指す。と、ここで渋滞。普段はここは渋滞する場所ではないそうだが、どうやら事故渋滞らしい。「車窓右側に富士山が見えるはず」とガイドさんが言っていたが、裾野しか見えない。それが、ノロノロ運転を続けていくうちに富士山のアタマだけがちょっと顔を出す。すかさずカメラを取り出してシャッターを押す。このノロノロ運転がなかったら富士山の写真は撮れなかったし、富士山はこのあと、まったく見られなくなってしまった。

 今回の最初の目的地は富士宮市。ここで富士山本宮浅間大社への参拝と、富士宮やきそばの昼食である。富士宮市に着く手前で、富士宮やきそばが食べられる食事券と、この食事券が使える店のリスト及び地図が配られた。

 さっそくインターネットで調べてプリントアウトしてきた、“富士宮やきそばランキングTop50というリストに、これらの店があるかどうか突き合わせてみる。すると、[すぎやま]という店が、Top50の総合第3位に位置している。「店の活気」という項目では第50位。なんと最下位だ。「小洒落感」は48位。しかし、「味」は7位だし、「和み度」に至っては堂々第1位だ。

 駐車場で降りたツアー客は、ほとんどが利用可能店が集中している、お宮横丁に吸い込まれていく。[すぎやま]は、この駐車場から一番離れた場所に位置している。ほかのツアー客と別れ、[すぎやま]を目指すことにする。

 富士宮やきそばは、市内さまざまな飲食店で売られていて、中には喫茶店だったり居酒屋だったりもする。[すぎやま]は庶民的な感じの、いわゆるお好み焼き屋だった。座敷があり、そこにお好み焼きの鉄板が組み込まれた座卓がいくつか置かれている。そのひとつに通される。

 食事券を渡すと、大きな皿に、キャベツと麺とそのほかの具を入れて、材料を持ってきてくれた。「ご自分で焼きますか? それともお焼しましょうか?」と言われ、正式な焼き方がわからないのでお願いすることにする。鉄板にラードを引き、豚肉、魚介、野菜などの具を炒める。キャベツを投入してさらに炒める。火が通ったところで麺を入れ、水を少々。さらに特製ソースを上からかけ、イワシ粉をふりかけて、鉄板の隅で焼いた卵を乗せて出来上がり。火を弱めて食べ始める。放っておくと麺が焦げてパリパリになり、これがまたおいしい。

 ほかのツアー客はさすがにこの店に来なかった。あとのお客さんは昼時だったので、近所のサラリーマンらしい人たちが何組かいるだけ。飼い猫らしい大きな猫がゆっくり通り過ぎたりして、確かに「和み度」は最高。やきそばもおいしかったし、このままここでのんびりしたくなってしまう。しかし、ここがツアーの悲しいところ。集合時間が迫っている。店を出て駐車場へ取って返す。

 富士宮の街を歩いていると、なぜかほとんどの商店に雛人形が飾ってあった。もう3月26日。ひな人形はひな祭りが終ったら早く仕舞わないと、娘の婚期を逃すという言い伝えがあることを聞いた事があるが、これじゃあ富士宮の女性はみんな嫁に行けなくなるぞ。商店街では、吊るし雛がずらーっと並んでいた。ちょっと不思議な光景。

 再びバスに乗って、今度は久能山のイチゴ狩りへ。時間が無くなって浅間大社への参拝は出来なかったが、今のところこれといってお願い事もないから、いいや。

 イチゴ狩りではイチゴ食べ放題。石垣に作られたビニールハウスに植えられているイチゴを取って食べる。食べ放題とはいえ、やきそばを食べたばかりだし、そんなに食べられないだろうと思っていたが、結構パクパクと食べられてしまうものだ。それでも12〜3個食べたら、もうどうでもよくなった。ガイドさんによると、50個食べた人がいるそうだが、とうていそんなには食べられない。昔は元を取ろうと、食べ放題というと無理にでも食べたものだが、さすがにこの年になると、お腹が言う事を聞かなくなる。

 バスは日本平への坂道を登って行く。ここも道の両脇に桜が続いていて、どの木もいっぱいに咲き誇っている。いい時期にやっててきたものだ。

 日本平は小学生のときに遠足でやってきて以来。ほとんど記憶がない。これもツアーの特典で、名物だという、お茶鯛焼きを貰う。お茶のエキスが入っている鯛焼き。おいしい。ただ、お茶を飲みながら鯛焼きを食べれば同じだろうと思うのだが。まあ、これなら一石二鳥ってことね。

 日本平から絶景の富士山が眺められるかと思ったが、午前中より曇ってきてしまっていて、まったく見えない。美保の海岸線を桜と共に眺められたということで満足することにしよう。

 童謡『赤い靴』の像があったのにびっくり。『赤い靴』は、♪横浜の波止場から船に乗って・・・とあるくらいだから横浜にあるのはおかしくないが、なんでここに?と思ったらモデルになった女の子は清水市生まれだったとガイドさんに聞かされて、なるほどと思った。

 日本平を散策後、本日の最後の立ち寄り場所、[田丸屋]というわさび漬けを作っている工場で、わさびの解説を聞いてからショッピング。もうお腹いっぱいというのに、わさびの入ったシュークリーム、ワサシューを買う。以前箱根でわさびアイスクリームを食べておいしかったから、これもおいしいに違いないと思っていた。生クリームにわさびが入っていて、ツンと鼻に来るのが、なんとも面白い。

 あとは一路、東京へ。帰りはプロジェクターが降りてきて『ステキな金縛り』のDVDが流される。

 海老名サービスエリアで休憩。ここは凄いことになっている。ちょっとしたデパ地下状態。なにか買って帰ろうかと思ったが、混雑していて何も買えず。まっ、いいか。

 東京駅丸の内口に予定通り19時半に到着。お疲れ様でした。東京駅丸の内口はきれいになったなぁ。

3月27日記





















静かなお喋り 3月26日

静かなお喋り

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