直線上に配置

蕎麦湯ぶれいく

酒水(しゃすい)の滝

2016年11月16日

 山北駅を起点として2時間ほどで廻ってこられるという、河村城址歴史公園。酒水の滝コースというのがあるというので、これを歩いてみることにした。

 地図を見ると駅を出て右へ歩いて行けば、河村城址へ向かう最初の曲がり角があるはずなのだが、標識などはまったく見当たらない。「この辺かな?」と見当をつけて曲がってみても、どうもそれらしいところに出ない。交通量の多い道路を山北駅方面に引き返してみたが、それらしい標識もない。交番があったので中に入って訊いてみると、これから行こうとしていたコースは、駅の反対側だと教えられた。う〜ん、下手こいてしまった。

 駅に戻って、線路をまたぐ陸橋を渡って反対側へ。するとちゃんとコースを記す標識があった。やれやれ。駅の反対側には紅葉した木が迎えてくれていた。これだから秋の旅行は楽しい。
 盛翁寺という寺の前を通ると。だんだん坂がきつくなってきた。ちょっとした登山気分。ふうふう息をつきながら登りきると広い公園のようなところに出た。どうやらここが河村城址らしい。一生懸命登ってきたら汗をかいた。寒いんじゃないかと厚着してきてしまった。ユニクロのウルトラライトダウンジャケットを脱ぐ。

 酒水の滝への標識に従って、今度は反対側の坂を下る。狭い山道だったのが途中で舗装路に変わった。そこをさらに下っていくと民家が見えてきた。

 やがてさらに大きな道路に出て、標識に従って酒水の滝を目指す。
 途中に「道祖神」と書かれた石板があって、その左右に、なにやら石を積んだ造形物と顔の形をした石が置かれていた。これも石仏の一種なのだろうか?
 そこからちょっと行ったところに、みかんを積んだ軽トラが駐っていて荷台には収穫したばかりらしいミカンが積んである。するとその横にいた男の人が、「ミカンあげようか?」と言うではないか。以前は、悪いからと思って受け取らなかったが、最近はありがたくいただくことにしている。こういう人は誰かにあげたがっているんだ。受け取って喜んであげれば、相手もうれしい。断ったりすると相手はいい気持ちがしない。

 酒水の滝は散策路を通った先にあった。なかなかきれいな滝。手前にある赤い欄干の橋がワンポイントで写真写りもいいね。
 売店もあったが。平日のせいか閉まっていた。代わりにと言っていいのか、果物や野菜の無人販売所があった。安い! 東京のスーパーで買う値段の半額くらいだろうか?

 さあて、それではそろそろ駅へ向かおうかとコースの書かれた地図を見ながら歩き出したのだが・・・。地図によると元来た道を戻って「分岐」と書かれた場所を行きとは別の道に入っていくことになっている。ところがこの「分岐」なる場所は、そう書かれた標識がどこにもない。「あそこかな?」と思ったところに行ってみても、どうもよくわからない。
 山北駅を13時34分に出る列車で隣の谷峨まで行き、14時06分に迎えに来る宿の送迎車に乗る都合がある。よくわからなくなったので、コース通りに歩くのを諦め、迂回する形で自動車道を歩き出しのだが、電車の発車時刻13時34分は刻々と迫ってくる。もう時間との闘い。早足で山北駅に向かう。

 が、線路沿いに歩いているときに山北駅に13時34分の電車が入線してくる姿が見えた。だめだ、間に合わない! 急に足の速度が落ちた。

 山北駅についたら、駅前にタクシーがいた。それでタクシーに乗って谷峨駅まで行ってもらう。国道246号線を走って谷峨駅に着いたのは14時前。間に合った〜。宿の送迎車はもう到着していた待っていたので、それに乗って中川温泉・信玄館と向かった。

2016年11月19日記





















静かなお喋り 11月16日

静かなお喋り

このコーナーの表紙に戻る


トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置