このコーナーは、中央競馬秋のG1レースを、1レース1000円ずつ買っていこうという企画です。といっても、半分冗談ですので。本当の競馬ファンのみなさん、ごめんなさい。


January.1,2006 有馬記念

「今年の有馬記念は・・・いや、もう去年になるのか。12月25日、クリスマスの発走だったな。中居くんも、『メリー・クライマックス。つー感じ?』って言ってる。サンタさんからプレゼントは貰えたかい?」
「・・・・・ダメだあ。ついに今期負け越しになっちまったよ」

「6ディープインパクトから15デルタブルースへの馬単。ディープインパクト2着、デルタブルース11着。かすりもしなかったな」
「まあ、有馬記念は自分がモットモ好きな馬を買うレースだからデルタブルースが11着に破れたのは仕方ないにしてもさ、なんでハーツクライにディープインパクトが負けるんだ」
「何言ってるんだよ。ハーツクライの方が強かったって、それだけの事だろ」
「いいか、世の中の競馬ファンが、ついに四冠馬達成かとあれだけ期待していたディープインパクトなんだぜ。どうしてディープインパクトが1着になれないんだよ。せっかく盛り上がっていたのによ。ここで有馬勢派できなきゃ面白くもなんともないじゃん」
「競馬は時の運だもの、仕方ないさ。四冠馬なんて、結構難しいらしいぜ」
「くそう、1/2馬身差だぜ。ハーツクライのルメール騎手だって、ちったあ場の空気を読めよな! ゴール前で少しスピードを落とすとかさ。まったくハーツが暗い奴だ」
「なに〜!」
「でもさ、ちゃんと中居くんは知ってたんだよな。『メリー・クライマックス』って」
「ヒントくれてたのを見逃したな」
「ああ、暗い、Cry、今年のクライマックスになっちまった」


December.27,2005 朝日フューチュリティ



「4番人気ダイアモンドヘッドの単勝。5着ね。残念でした。これであとは有馬記念を残すのみ。あとが無いぞ」
「う〜ん、単勝で11倍見当だったから、これが取れれば今期勝ち越しと思ったんだがなあ。騎手は武豊だし、いけると思ったのになあ」
「そううまくいくものか」
「鉄板なんていうけど、こっちはダイヤモンドだぜ。硬いといったらダイヤモンドの方が上だろ」
「もろいダイヤだったな。そういう買い方しているから勝てないんだよ」
「いいじゃないか。これがオレの買い方なんだ」
「ふう、お前は本当にダイヤモンドヘッドだな」
「なに?」
「石頭」


December.23,2005 阪神ジュベナイルF


「キーレターの複勝だあ? そんな馬いたっけ?」
「18頭だて18番人気」
「ぶっ!」
「第3コーナーまではずーっと2番手につけていたんだけど、4コーナーからズルズルと・・・・・」
「で、何着だったんだっけ?」
「ペケ」
「ぶっ!」
「いやあ、切れた、切れた、キーレター。ぶっち切られたね。あはははは」
「バカあ! あと2レースしかないんだぞ。どうするんだよ。この大バカが!」
「あはは、キーレター」


December.10,2005 ジャパンカップ


「またデットーリにやられた。イギリスから来た3番人気のアルカセットが1着。最後の大接戦を粘ったのは、やっぱりデットーリの腕もあるんだろうな」
「日本の馬も、今や世界に通用すると思ったのになあ。なんと何と言ってもディープインパクトが、ジャパンカップに出ないで有馬記念に回っちゃったのが惜しいよなあ。ディープインパクトなら絶対に外国馬なんかに負けなかったろうに」
「で、お前は日本馬に賭けたのか?」
「ああ」

「4番人気アドマイアジャパンの単勝。アドマイアジャパンは11着。いいとこなしだったな」
「中居くんも、『カモーン世界。』って言ってるじゃないか。世界を迎え撃つとなれば、ジャパンが入っているアドマイアジャパンだろ」
「しょーがねえなあ。お前、まだ今シーズン、1回しか取れてないんだぞ。もうあとがないぞ、どうするんだ」
「アトはマアイイヤ、ジャパン」
「なっ、何? そんなこと言ってる場合じゃないだろうが。中居くんも腕組みしちゃってるじゃないか」
「う〜ん」


December.5,2005 マイルチャンピオンS


「3番人気ハットトリックが後方からの競馬で差し切って優勝。鮮やかだったなあ。サッカーじゃないから一試合で3得点以上あげたというわけじゃないけど、『ゴーーーーーール!』と叫んでしまったよ。で、お前は何に賭けてたんだ?」
「うん、こんなのなんだけど・・・・・」

「サイドワインダーの複勝。11着だね。ごくろうさん。まてよ、お前、以前にもこの馬買ったことあるだろう。ええっと、あのときは、『再度ワイんだあ』とかいう駄洒落だったな。もうあれは使わせんぞ」
「どきっ! サイドワインダーはハットトリックをマークした位置取りだったんかだけどさ、直線にきてハットトリックに置いていかれちゃった形だったよね」
「サイドワインダーといえばガラガラヘビ。狙いすましてヒュッと獲物に襲い掛かる。差し馬の名前としては、いいネーミングなんだけどさ。逃げられちゃっちゃ、しょーがない」
「おかげで、オレの財布もガラガラ」
「なに!?」


November.26,2005 エリザベス女王杯

「天皇賞では5着に敗れたけれども、やっぱり牝馬日本一を決めるエリザベス女王杯はスイープトウショウが1着。2番人気で単勝280円。今度は取っただろ。
「う〜ん、それがさあ」

「ブライアンデレターの複勝? これって、16番人気、最後方からの競馬をやって、結局ビリだったやつじゃないか。なんだって、こんな馬・・・・・!」
「先日、ロックバンドのクイーンがポール・ロジャースをヴォーカルにして再結成公演をしたじゃないか。クイーンといえば、何といってもギターのブライアン・メイ。ブライアンから、『オレが勝つ』ってメッセージが来ていると思ったんだけどなあ。クイーン、イギリスの女王エリザベス女王とくれば、これしか無いだろ」
「なにやってんだか」
「♪We are the champions −my friend」
「何、歌なんか歌ってるんだよ」
「クイーンの名曲、『伝説のチャンピオン』だよ。このあとがいいんだ。♪We’ll keep on fighting till the end ぼくらは最後まで闘い続けるってさ」
「もう止めた方がいいんじゃないか?」



November.20,2005 天皇賞

「いやあ、堅いレースが多かった今年のG1だけど、今回は大荒れだったなあ。14番人気のヘヴンリーロマンスが1着。単勝7580円だぜ。複勝だって1350円! まさか、取ったなんていうんじゃないだろうなあ」
「まあ、急かすな。ボスター見てくれ。天皇賞ともあって中居くんも正装だ。コピーも『格が別です。特に別です』。天皇家といえば、今や話題は紀宮さまのご結婚。とすれば、ここは牝馬が来ると読んだね」
「うんうん」
「1番人気から3番人気まではゼンノロブロイ、ハーツクライ、リンカーンと全部牡馬、とすると4番人気」

「スイープトウショウの単勝。残念だったなあ、5着だ」
「そうなんだよ。よく考えたらヘヴンリーロマンスも牝馬だったんだよなあ。しかもヘブンといえば天国。天のロマンス。まさに、そのものズバリの馬がいたんだよなあ。くそう、またハズレ馬券だあ。ええっい! こんなもの破いて棄ててやるわ! ビリビリビリビリ ついでに今までのハズレ馬券もみんな破いてやる! ビリビリビリビリ そりゃー!」
「ああ、ああ。そんなに破いて散らかしちゃてえ。まるで舞い散る枯葉のようだね、ポスターの紅葉が散っている様はキレイだけど、ハズレ馬券の散る様は汚いねえ。ちゃんと掃除しておけよ」
「スイープ(掃除)ドウシヨウ」


November.12,2005 菊花賞

「もう、ディープインパクトを見るだけのレースだったな。単勝100円! それにしてもディープインパクトは凄い馬だよな」
「菊花賞のポスターのコピーが、『この勝負どころが目に入らぬかぁ!』 これって、水戸黄門の『この印籠が目に入らぬかぁ!』をもじったものかなあ。確かに、ディープインパクト様のお通りじゃあってレースだったけどね」
「このポスターのデザインも気合が入っているよなあ。中居くんに黄色いタイツ姿をさせて、いろいろな角度から撮影して菊の花びらに見立てている」
「菊花賞だから、菊でいいわけだけど、コピーで水戸黄門をもじるなら、葵の紋だろうになあ」
「そんなこと、どうでもいいだろう。お前は何を買ったんだ? まさかディープインパクトの単勝なんていうんじゃないだろうな?」
「オレは水戸黄門じゃないんだ。風車の弥七だもん」

「シャドウゲイトの単勝!? これって9番人気の先行馬で、4コーナーで沈んじゃった馬だろ」
「黄門様のそばで、影のように活躍する忍者、風車の弥七。4枠7番のディープインパクトと同じ、4枠8番。まさに黄門様の影となるシャドウゲイトからの出走で、他の馬を引っ張っておいて、直線でディープインパクトに印籠を渡し、他の馬には引導を渡す。うまくいったなあ」
「それじゃあ、ダメじゃん!」
「テレビで風車の弥七を演ったのは、中谷一郎。一って数字がらみで、あわよくば1着なんて夢みたんだけどね。そういえば、中谷一郎さん、去年亡くなっちゃったんだよね」
「それじゃあ、ダメじゃん!」


November.6,2005 秋華賞


「堅いレースが続くなあ。1着2番人気エアメサイア、2着1番人気ラインクラフト。また複勝狙いだったのかもしれないけど、この2頭の複勝は、取っても100円だからね、ご苦労さん」
「うふふ」
「なんだよ」
「これを見てから言って欲しいものだな」

「ニシノナースコールの複勝! これって3着に入った馬じゃないか!」
「5番人気、複勝賞金340円。秋のG1、これでとりあえず3400円だ」
「驚いたなあ」
「ポスターのキャッチフレーズじゃないけど、『どうよ、高揚の秋』だぜ」
「ポスターからして駄洒落かよ! それにしても何でニシノナースコールなんだ」
「たいした理由はないんだけどさ、前日に催した翁庵寄席に出てくださった三太楼師匠が、ひどい風邪をひいていたので、看護婦さんでも呼んであげたいなあ・・・と、まっ、そんな気持ちだったんだけどね」
「ううっ、頭が痛くなってきた」
「看護婦さん、呼んであげようか?」


October.25,2005 スプリンターズS

「憂鬱だなあ。またG1の季節になっちまった」
「何言ってるんだ、競馬ファンとして、胸がときめかないのか?」
「そりゃあそうだけどよ。またお前の相手しなきゃいけないのかと思うと気が重いのよ」
「そんなこと言うなよ」
「だって、今年の春のG1、お前、全敗だったじゃん。しかも、ヘンな買い方ばかりしやがって」
「大丈夫。今度は絶対に黒字を目指してるから」
「あいよ。で、スプリンターズSだ。何買ったんだ」
「これは自信があったかだけどなあ」

「7番人気、マルカキセキの複勝。あいかわらずケチくさく複勝狙いかよ」
「今回は下馬評通りに、1着1番人気サイレントウィットネス、2着2番人気デュランダル、3着3番人気アドマイヤマックス。堅かったよなあ」
「実力通りだろ。3連単でさえ、たいしてつかなかった。でもどうして、まともに賭けないんだろね、この男は」
「ポスターで中居くんも言ってるじゃないか。『下馬評なんてブッちぎれ』って」
「JRAの陰謀なんじゃないか? 穴馬買わせて、JRA側が儲けようっていう」
「でも、マルカキセキは4着だぜ。3着のアドマイアマックスと首差。惜しかったなあ」
「キセキは起こらなかったってとこだな」
「人気馬なんてブッちぎってくれると思ったのになあ。よし、次こそ勝つぞ」
「こっちの頭がブッちぎれそうだよ!」


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