この企画は中央競馬G1レースに、千円ずつ賭けみようというものですが、私は競馬にそれほど詳しい者ではありません。どちらかというと、競馬というテーマで笑いが作れないかという意図で書いているものです。真剣に競馬を愛してる方、ごめんなさい。そういうサイトではないんです。

January.1,2008 有馬記念

「9番人気の伏兵マツリダゴッホが優勝してしまうなんて、マサニありゃま記念だよな」
「うん、さすがに思いもよらなかったよ」
「さばさばした顔してるじゃないか」
「まあな、前回で今期勝ち越しが決まったわけだし、いつも有馬は自分がその年1番好きだった馬に賭けると決めてるんだから、それで負けたんならしょうがないさ」
「ふうん、何を買ってたわけ?」
「そりゃあ、これさ」

「ダイワスカーレットの単勝かあ。惜しいなあ2着だ」
「最後の直線で勝てると思ったんだが、そのままだった。ダイワスカーレットは逃げ馬なんだから、もっと先行させて欲しかったなあ」
「複勝にしておけば370円ついたのに」
「まあ、いいや。それにしてもマツリダゴッホとはねえ」
「天皇賞は東京競馬場で16頭中の15着。それが中山だといつも調子がいいんだ。ひょっとして左回りに弱くて右回りに強いかのかもな」
「いや、ゴッホだけに、ひまわり」


December.20,2007 朝日フューチュリティ

「一番人気スズジュピターの単勝。残念ながら5着だ。残念だったな」
「でも、そんなの関係ねぇ」
「お前、まだそんなこと言ってるのかよ!」
「だって、今期勝ち越しが決まったんだもの。あとは関係ねぇ」
「それで、手堅く1番人気馬の単勝買いかあ?」
「あのさ、オレが利用しているレンタルビデオ屋って[ベルウッド]って店なのね」
「何だよ、いきなり」
「きっとさ、この店のオーナー、鈴木さんって人だと思うんだ。鈴を英語にしてベル、木を英語にしてウッド」
「ははあ、そうかもな」
「それでさ、スズジュピターの馬主さんも鈴木さんじゃないかって思うんだけど。スズは鈴だろ? ジュピターは木星。鈴木の星ってことじゃないかな」
「残念でした。スズジュピターの馬主さんは小紫芳夫さんって言うだ」
「コムラサキヨシオ? コジマヨシオ? 小島よしお? やっぱり、そんなの関係ないじゃないか!?」
「おい、それはあまりに強引じゃないか?」
「でも、そんなの関係ねぇ!」
「おい、こら!」
「でも、そんなの関係ねぇ! オッパッピー!」


December.15,2007 阪神ジュベナイルF

「今年の流行語大賞は、『(宮崎を)どげんかせんといかん』と『ハニカミ王子』」
「でも、そんなの関係ねぇ!」
「そうだよ、今年はやっぱり小島よしおの『そんなの関係ねぇ』だよな」
「でも、そんなの関係ねぇ!」
「関係あるよ。きっとこんなのを流行語大賞と認めちゃうと、様々な方面で影響があるから外されたんだろうなあ」
「でも、そんなの関係ねぇ!」
「なんだよ、さっきから喧嘩売ってんのかよ!」
「でも、そんなの関係ねぇ!」
「おいおい、そういうことになるから、こんなのは流行語大賞にはなれなかったんだよ」
「でも、そんなの関係ねぇ! これ、見てくれ」

「3番人気のトールポピーの単勝。的中じゃないか!」
「そんなの関係ねぇ!」
「関係あるだろうが。配当660円で、6600円の払い戻し」
「そんなの関係ねぇ!」
「だから、関係あるだろうが。ええっ! ということは・・・スプリンターズSで5600円の払い戻し、秋華賞で2800円の払い戻し、エリザベス女王杯で2100円の払い戻し、で、今回の6600円の払い戻し・・・。17100円! おいおい、今期黒字じゃないか!」
「そんなの関係ねぇ!」
「関係あるって! なんでトールポピーが1着で来ると思ったんだ?」
「そんなの関係ねぇ! オッパッピー って言うだろ」
「ピーしか合ってねえじゃないか!」
「そんなの関係ねぇ!」
「お前、いい加減に怒るぞ!」
「(G1を)どげんかせんといかんと思ってね。本当は黒字になって、はにかんでいるんだよ」


December.11,2007 ジャパンカップ

「残念、メイショウサムソンは3着。複勝にしておけばよかったのに」
「複勝もらったって、1番人気のメイショウサムソンじゃあ110円。これじゃあ意味ないもんな」
「それにしても今年の外国馬は弱かったなあジャパンカップ史上最低だったんじゃないか? もっとも着順が上なのが7着のペイパルブル。人気だって最初っから外国馬は来そうにないって、ぜーんぶ人気薄」
「これじゃあさあ、外国馬と闘うというジャパンカップの意味が無くなっちゃうんだよな。日本馬は全部消しでいいと言われていた時代はいったい何だったんだろう」
「それにしては日本馬らしいってネーミングの馬が少ないよな。1着から順に言って、アドマイアムーン、ポップロック。そしてメイショウサムソン、ウオッカ、デルタブルース。サムソンは横に置いておいて日本語らしいのはメイショウくらいだろ。メイショウサムソンに勝って欲しかったなあ」
「勝ったアドマアムーンとポップロックの差はアタマ。ポップロックとメイショウサムソンの差はクビ。接戦だっんだけどな」
「たまたま展開がアドマイムーンに有利に働いたんだろう」
「アドマイアは賞賛する。ムーンは月」
「そう、たまたまツキがあったんだよ」


December.10,2007 ジャパンカップダート

「3番人気スチューデントカウンシルは8着。優勝は1番人気ヴァーミリアン。レコード勝ちだったもんな」
「今回は惨敗を認めるしかないか」
「なんでスチューデントカウンシルだったんだ?」
「お父さんが、キングマンボっていうんだ。踊りに関係してるんじゃないかと思ってさ」
「だから、そういう買い方するんじゃないって!」
「はい、先生。私はスチューデントでした。おかげで買うん知るました」
「バカ!」


December.4,2007 マイルチャンピオンS

「やっぱりな。ジョリーダンス10着だ。どうしたい、お前のダンス理論は早くも崩壊だな」
「おかしいなあ。絶対だと思ったのにぃ」
「な〜にが、ダンスだ」
「いやさあ、織田裕二がらみでダンスってこともあったんだけど、ジョリーっていいだろ」
「何が?」
「ジョリーっていったら、アンジェリーナ・ジョリーでしょうが」
「な、な、な、何だって!?」
「女優さんだよ。ほら、『トゥーム・レイダー』の」
「ばっかだなあ。天皇賞のときも言ったろ。レイダーってのは盗人だって。お前も、また騙されて金取られただけなんだよ」
「そういえば、ジョリーの最新作が公開されるんだよな。『ベオウルフー呪われし勇者ー』」
「負け続けやがって、呪われているのはお前じゃないのか?」
「いいもん、勇者なら。呪われてても最後には勝つ」
「勇者だって? よくもゆうしゃないか」


November.17,2007 エリザベス女王杯

「エリザベス女王杯、やっぱり1番人気ダイワスカーレットが1着で決まったな」
「うん、今年は古馬よりも3歳馬の方が強かったというわけだ。ところで、このところのG1の流れで何か気がつかないか?」
「えっ? どういうこと?」
「やっぱり競馬は血統の問題だってことさ」
「おいおい、お前が血統のことを持ち出すなんて、そんな知識さっぱり持ってないだろう!?」
「えへん。今回、秋華賞を1着で通過したダイワスカーレットが参戦して優勝したわけだが、ほんとうはもう2頭走る予定だったのは知ってるだろ?」
「ああ、秋華賞2着のレインダンスと、3着のウォッカ。両馬とも出走回避としたんだよな。とくにウォッカはダイワスカーレットと並ぶ優勝候補だったのにな。ひょっとしてお前もウォッカに賭けるつもりだったんじゃないか?」
「たとえウォッカが出ていたとしても、ウォッカには賭けなかったろうな」
「えっ!」
「ズバリ、本命はレインダンス」
「風邪ひいたとかで出走回避したんだろ。レインダンスだけに雨の中で踊って風邪ひいたんじゃないのか?」
「いいか、秋の天皇賞を勝ったのは、メイショウサムソンだったろ」
「それがどうした?」
「メイショウサムソンのおかあさんの父親はダンシングブレーヴ」
「それがどうしたんだ?」
「秋花賞を2着で通過したのがレインダンス」
「おいおい、何が言いたいんだ?」
「今のJRAの顔は?」
「・・・織田裕二・・・」
「だろ? 織田裕二といえば『踊る大捜査線』 ダンスじゃないか」
「・・・なっ、なんだって!」
「だからさあ、今はダンスが強いんだよ。エリザベス女王杯だってレインダンスが出ていれば3位以内には入っていたはずなんだ」
「おいおい、それがどうして血統と関係あるんだよ。で、レインダンスが出なかったとなると、お前、いったい今回は何を買ったんだ?」

「まっ、レインダンスだったら完璧だったんだが、これでもよかったわけだ」
「スイープトウショウの複勝。スイープトウショウは3着だから、これ的中馬券じゃないか」
「スイープトウショウのおかあさんの父親も、メイショウサムソンと同じダンシングブレーヴ」
「スイープトウショウは2番人気。配当は210円。1番人気ダイワスカーレットの単勝が190円だったから、こっちの方が割がいい。ダイワスカーレットの複勝なんて110円だったもんな」
「だろ? 今はだんぜんダンスなんだよ」
「当てにならないな、それ。血統でも何でもないじゃないか!」
「踊る阿呆に観る阿呆。どうせアホなら、踊らにゃ、損、損」
「阿波踊りかよ! 泡になるなよ!」


October.31,2007 天皇賞

「アグネスアークの単勝か。惜しいなあ、2着だ」
「秋の天皇賞は毎日王冠を勝ち残った馬が強いという思いがあるんだよね、毎年。それで今年の毎日王冠3着までの馬が全て天皇賞に出てきた。1着のチョウサン、2着のアグネスアーク、3着のダイワメジャー。そのうちどれを買うか迷ったんだけど1着だったチョウサンはあのときは出来すぎ、おそらく人気が出るだろうダイワメジャーはアグネスアークに敗れているから、ここはすんなりアグネスアークで行こうと」
「1着は春の天皇賞に続いてメイショウサムソン。1番人気だったな」
「6月の宝塚記念以来久々に出て、いきなりまた優勝だもんなあ。これは、やや買いにくい」
「おいおい、いつになく熱くなって競馬を語っているじゃないかよ」
「メイショウサムソンもアグネスアークも4歳馬。メイショウサムソンは去年の皐月賞を勝って以来、重賞レースを勝ち続けているじゃない。そこへ行くとアグネスアークは、このところ急に実力をつけてきた馬。できたらアグネスアークに優勝させてあげたかったなあ」
「それでも2着に入ったんだから複勝にしておけば、7番人気だったんだから780円もついたんだぜ」
「そうなんだよなあ。我ながらなんでアグネスアークの複勝にしておかなかったんだろう。それにしても、もうちっょとだったんだぜ。なんだか本来当たり馬券だったアグネスアークの単勝馬券をを盗まれた気がするよ」
「インディ・ジョーンズだな」
「えっ? なんだって?」
「レイダース(盗賊たち)/失われたアーク」


October.28,2007 菊花賞

「1番人気ロックドウカンプの単勝。ハズレだな」
「勝ってりゃあ、3.5倍見当。今期早くも逃げ切りだったんだけどなあ」
「そううまくいかないのが博打ってもんさ」
「1着はアサクサキングスかあ。当日浅草にでも用があれば迷わずに買ったのになあ」
「またそんな事考えてる」
「ロックドゥカンプでいけると思ったのに、3着とは痛かった」
「痛い? じゃあカンブ(患部)に薬塗っとけ」


October.21,2007 秋華賞

「2番人気ダイワスカーレットの単勝。的中しているじゃないか! もっとも280円の配当じゃあなあ。2800円かあ」
「スプリンターズSの配当と合わせて8400円。勝ち越しまでもう一息になったぜ」
「本当に大丈夫なのかあ?」
「スカーレット・オハラ。風と共に去りぬ。逃げ切ってみせるぜ」
「そんな理由でこの馬券買ったのかあ?」
「でもさあ、いま考えると、このポスター、この勝負を暗示してなかったか」

「これがどうしたっていうんだ」
「17番の馬が写っているだろ。秋華賞の2着は7番人気のレインダンス。17番だったんだよ。複勝で620円。ダイワスカーレットとの馬連だったら5880円。レインダンス買ってりゃあなあ」
「レイン買ってりゃあな。それはお前、あめ(雨)〜考え


October.10,2007 スプリンターズS

「おい、まだこの企画続けるつもりなのかよ」
「秋だなあ。読書の秋、食欲の秋、そしてスポーツの秋だ」
「おい、無視するんじゃない! それにその出だしは、まさにこれから漫才を始めようって感じじゃないか」
「プロ野球も両リーグ共優勝が決まって、ドラフト会議も無事に終わったな」
「どうしても、漫才に持っていくんだな。くそ〜。しょうがねえ付き合ってやるよ。・・・・・ドラフト、今年は盛り上がらなかったな」
「去年はハンカチ王子こと斉藤佑樹がいて、それに田中マー君こと田中将大がいたもんな。でもさあ、なんで斉藤はプロを蹴って早稲田大学に進学したんだろう」
「それは、大学出て逆指名して意中の球団に入りたいんじゃないか?」
「そりゃあそうだけどさあ、ピッチャーなんて選手生命も限られてるだろ。4年間大学で過ごすよりも、即プロになった方が得なような気がするんだけどな。プロに行けば斉藤クラスだったら億の金貰えるんだぜ」
「まあ、大学行って野球以外の人生を学びたいってこともあったんだろうな」
「そうかなあ。大学行っても野球やってるんだったら、プロ行って金貰った方がいいだろ」
「金、金って金が全ての世の中でもなし・・・・・って、そこから競馬に繋げるつもりだな。ほら、秋の第一戦何買ったのか見せてみな」
「そりゃあ、これでしょ」


「3番人気アストンマーチャンの単勝。的中じゃないか! 配当560円。ええっ! いきなり5600円かよ」
「プロに行って大活躍。田中マーちゃんは今年いきなり11勝だ。これにあやかってアストンマーチャンにしたってわけなんだけどね」
「マーチャンって・・・・・4着になっちゃったけどキングストレイルの騎手は田中勝春。田中がらみとは思わなかったのか?」
「中山11レース、G1十一番勝負、マー君11勝。これはもうマーチャンでしょ。へへへ、これから11回勝負全勝のスタートだぜ」
「楽天的なやつだなあ。春もそんなこと言っていて、あとは全敗だったじゃないか」
「いいの、いいの、田中マー君の入団したのが楽天ゴールデンイーグルス。楽天的に考えていても金は入ってくる」


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