不評だった昨年の『秋のG1十番勝負』でしたが、今年も「やめちまえ」コールにめげることなく、『春のG1十番勝負』をやることにしました。例によって1レース千円という、しょぼい企画。ごめん。

June.28,2000 宝塚記念

        阪神2200メートル・芝・4歳上オープン

        泣いても笑っても、春のG1十番勝負オーラス。なんとか勝ちで終わりたいもの。11頭だて。ここはやっぱり5番人気の3ステイゴールドで勝負をかけたい。宝=ゴールドでゴロもいいではないか。レース前の写真を見ると、ちょっと痩せたようなのが心配だったのだが、なんだかんだ言っても本番になると強い奴だ。1着ということはないが、必ずや2着か3着に残っている。11頭だてだもの、3着にも入れないなんてことは無いだろう。ワイドでいこう! 1番人気の1テイエムオペラオー、2番人気の11グラスワンダー、3番人気の8ラスカルスズカ、4番人気の6マチカネキンノホシ、6番人気の4メイショウドトウとずらーっと順番に並べて、さあどうだ。

        ステイゴールド、最後尾からの競馬だ。大丈夫なのかあ? それが3コーナーからググッと加速。4コーナーで一気にトップ・グループに。よおし、いいぞ、いいぞ! このまま、3着でいいからなあ! んっ? 何だ、目の前を3番手で走っている奴は?! 10ジョービッグバン? そんな馬いたっけ? そんな奴さっさと抜いちまえー! ああー、ダメだあ。届かねえんでやんの。4着じゃ、しょーがねーじゃねえか! ハズレ

        かくて、今年の春のG1十番勝負、全て終了。投資金額10000円。配当合計11020円。1020円の勝ち越しとなりました。皆様、お騒がせいたしました。秋のG1が始まる10月中旬まで競馬はお休みいたします。


June.7,2000 安田記念

        東京1600メートル・芝・4歳上オープン国際定量

        18頭だて。ダービーでのワイド馬券トリプル的中に気を良くして、今回もワイド狙い。1番人気6スティンガーと2番人気8ブラックホークは外せないところ。それとまるでわからない外国からの参戦馬2頭は、不気味だから入れておく。6番人気10ディクタットと10番人気12フェアリーキングプローンだ。

        となると、あと残るのは1頭のみ。3番人気9キングヘイローか、4番人気5シンボリインディか、5番人気2アドマイヤカイザーか。この3頭から1頭選ばなければならない。まずはアドマイヤーカイザーを落とす。馬体が少々小さくて、他の馬の較べて見劣りがしてしまうのだ。さて、キングヘイローかシンボリインディか。キングヘイローって好きなんだよなあ。以前も書いたけど良血種でしょ。でも、いい時と悪い時の差が大きいんだよなあ。ここは、もしダメだったら怖いので、シンボリインディの方に、長考の末、決断する。

        4コーナー。ウチにはいっちゃって、まわりがゴチャゴチャすると、途端にやる気をなくすキングヘイローが外からスーッと前へ出る。やられたーっ! これはキングヘイローのペースだ! と、猛迫する外国組の2頭。ええーっ!という結末の外国組2頭のワン・ツー・ゴール。なあんだ、外国2頭の馬連でよかったのかあ。これ、買ってれば14700円の高配当だったというのに! まあ、レバとタラは博打には禁句だけどね。一応的中したんだから、いいか。ワイドだから、10−12で3780円の配当。


May.30,2000 ダービー

        東京2400メートル・芝・4歳オープン定量

        18頭だて。サンデーサイレンスの2頭、2エアシャカール(1番人気)と4アグネスフライト(3番人気)はどうしたって外せない。この2頭の馬連1点買いでもいいんだが、2番人気の10ダイタクリーヴァの存在は怖い。とすると、1番人気から3番人気までの馬連ボックスかあ。つまらない馬券だなあ。

        しかしなあ、このところのレースを見ていると意外とサンデーサイレンス苦戦しているんだよ。案外、ブライアンズタイムが健闘しているしなあ。ダービーに出てきたのは12トーホウシデン(9番人気)と9マイネルブライアン(13番人気)。このうちトーホウシデンを抜擢。それと、どうしても気になる13アタラクシア(6番人気)を加えた、5頭のワイド式のボックスを買うことにした。

        私の買った馬は、全て後方からの競馬。じっくりと待機している。3コーナーでいっせいに馬郡が動いた。4コーナーを回った時点で、ほぼ、18頭が横一線。いやあ、久々に興奮しましたね。ここからが各馬の見せ所。中でもアタラクシアの動きがいい。「よおし、このままゴールしちゃえ!」 そこへ突っ込んでくるエアシャカールとアグネスフライト。う〜ん、やっぱりサンデーサイレンスかあ。アタラクシアを追い抜き、最後はアグネスフライトが鼻差でゴール。まあどっちでもいいんだけれどね。

        そしてめでたく、3着にアタラクシア。4着にもちゃーんとトーホウシデンが入った。読みとしては、まあ間違ってなかったですね。というわけで、トリプル的中。ワイド2−4、350円。4−13、2230円。2−13、1120円。トータルして3700円の配当となりました。


May.23,2000 オークス

        東京2400メートル・芝・4歳オープン牝馬定量

「さあ、スタートしたぞ」
「お前、まだ懲りずに競馬なんてやっているのかよ」
「まあな」
「で、オークスは、どんな馬券を買ったんだ?」
「サイコキラーの単勝」

「サイコキラーじゃなくて、サイコーキララ! 最内の1番をひいちゃったのか。走りにくいぞ、この位置じゃあ」
「なんのなんの、ほら、スタートしてから、ずーっと3番手をキープしてるじゃないか」
「このまま、それでいければいいけどなあ」
「大丈夫、オークスって、やっぱり桜花賞からきた馬が強いんだよ」
「でも、こいつ桜花賞、4着だぜ」
「その前は、ずーっと1着で来ているんだ。桜花賞は、仕掛けるタイミングがちょっと遅かったからな。今度は3番手からだ。よし、そのままだ」
「なんて言ってるうちに、もう4コーナーだぜ。このへんで抜け出さないと、前が塞がっちゃうぞ」
「行けー! 行けー!」
「ああ、ああ、ダッシュ出来ないんでやんの」
「サイコキラー! ぶっ殺さんかー!」
「ほうら、前が塞がっちゃった」
「前の2頭、早いところ始末しちまえー」
「あーあ、外からも来ているぞ」
「刺せー!、刺し殺せー!」
「駄目だー! もう体力残ってないじゃないか」
「くっそー、サイコキラー、6着でやんの。ハズレかあ」
「サイコーキララだってば」
「1着になったのはシルクプリマドンナかあ」
「ああ、1番人気馬だ。まあ、当然かな」
「プリマドンナなんて、ぶっ殺しちまえ。馬肉屋に売っちまえ!」
「おいおい、乱暴なこと言うなよ」
「『ハンニバル』だあ! サイコキラーだあ!」
「サイコーキララ」
「おい、これから桜鍋食いに行こうぜ。人形町の[大和]でどうだ?」
「ふう」


May.10,2000 NHKマイルカップ

        東京1600メートル・芝・4歳オープン混合定量

        GW最終日。あんまりいいことなかった、今年のGWだったけれど、最後はなんとしても競馬で勝って終わりたいもの。今年のNHKマイルカップは、これといった抜きん出ている馬がいない。18頭だて。GWで暇だったので、競馬新聞を2時間も睨んでいたが、頭になる馬が決められない。馬連なら10倍以下の組み合わせは2種類のみ。こうなったら、ボックスの馬連でいくしかないかと、ヤケッパチで馬券を買う。1番人気10マチカネホクシン、2番人気12イーグルカフェ、4番人気4アグネスデジタル、5番人気トーヨーデヘア。そして、密かに狙った9番人気9プラントタイヨオー。

        4コーナーを回っても、買った5頭は、全て中段より後ろ。「おいおい、大丈夫なのか?」と心配になったところで、グングンとトーヨーデヘアが抜け出してきて、そこへイーグルカフェが並ぶようにゴール。マチカネホクシンが3着。狙ってたブラントタイヨオーは6着。まあ、妥当な線かな。とりあえず、的中。馬連3−12で1880円。GW最後の夕食を近所の中華そば屋で、餃子とニラレバ炒め、それにビールで締めくくった。


May.2,2000 天皇賞

        京都3200メートル・芝 5歳上オープン定量

        去年の秋のG1は、秋の天皇賞でのステイゴールドの複勝狙いがズバリ当たって、結果プラスで勝ち越した。ジャパンカップと有馬記念での惨敗は許そう。で、ゲンのいい天皇賞である。4番人気ときたら、3着までに入る可能性高し。で、今回もステイゴールドの複勝狙い。

        ステイゴールド、序盤から6番手あたりをキープ。いいぞいいぞ。3コーナーでダッシュをかけて4番手。そのまま、4コーナーから正面へ。「そのまま、そのまま」ではなーい! そこで一発行かんかーい! ああ、ダメだあ。そのまま4着じゃないか。4番人気4着で、そのままでどーするー! またハズレた。


April.18,2000 皐月賞

        3年前の皐月賞で、私は馬連51790円の大穴を当てたことがある。4頭のボックス馬券で、私としては、穴狙いだったが、ちょっとした自信のある馬券だった。11番人気のサニーブライアンが1着、10番人気のシルクライトニングが2着で五万馬券になったものだ。

        せっかく大穴を当てたのだから、記念になることに使おうと決心した。まずハンコ屋へ行き、実印と銀行印を作った。次に妹が奢れとうるさいので、居酒屋で好きなだけ贅沢なものを食べさせた。まだ金が余ったので、シャツを一枚買った。それでも残ったので、ケーキを買って店の人達と食べた。そのときの経験があるので、皐月賞というと、大穴狙いになってしまう。

        中山2000メートル・芝 4歳オープン定量

        18頭だて。気になる馬は、1番人気3ダイタクリーヴァ、2番人気16エアシャカール、3番人気1ラガーレグルス、5番人気7リワードフォコン、6番人気2ジョウテンブレーヴ、8番人気10エリモブライアン、9番人気17クリノキングオーの7頭。ここから、思いきって1、2番人気の2頭を切って、残りの5頭でボックスにし、さらにワイドにして可能性を広げた馬券。

        なんと結果は、切り捨てた1、2番人気馬の人気通りの決着。3着には、考えもしなかった13番人気の14チタニックオーが入って、完敗のハズレ馬券となってしまった。ちなみに買った5頭の着順は、4着、6着、12着、16着。ラガーレグルスに至っては、ゲートから出られず競走中止ときたもんだ。


April.12,2000 桜花賞

        阪神1600メートル・芝 4歳オープン牝馬定量

        18頭だて。ダントツ一番人気となった馬の名前を見たとき、「んっ?」となってしまった。なに、サイコキラー? よく見たらば、サイコーキララだった。これはもう、この馬の単勝でいくっかないでしょう。名前買いをしてしまった。

        中段につけていたサイコキラーは、4コーナーから前を行く6頭に襲いかかる。「行っけ―! 差せ! 刺せ! ぶっ刺せ! ぶっ殺せー! 刺し殺したら、急いで逃げろー!」。必死の声援も虚しく、サイコキラーは4着。ハズレ。この次は、まとめてぶっ殺してね。


March.28,2000 高松宮記念

        中京1200メートル・芝 5歳上オープン混合定量

        17頭だて。1番人気ではあるが、やはり16ブラックホークで決まりだろうと思った。もしものことを考えて、やっぱりワイドにして、5頭に流すことにした。まずは2番人気の5アグネスワールド。これじゃあ元取れないけどね。それと、どうもフェブラリー・ステークス惨敗の13キング・ヘイロー(4番人気)のことが気にかかる。凄い良血馬だよ。こんな実力じゃないはずだもの。それでキングヘイローも相手に。それと、5番人気3ブロードアピール。8番人気7ディヴァインライト。これは穴として密かに狙っていたのだが、軸は無理かな。それと11番人気8トロットスター。ここまで押さえればあとはいらない。

        ゴール前、興奮しましたよ。アグネスワールドとディヴァインライトとブラックホークとキングヘイローが横並びでゴールしちゃうんだもの。キングヘイローの一着は、明らかだったけど、あとの3頭の着順が問題。ブラックホークが3着以内入っていてくれれば、2本の当たりが転がり込んでくる。しかもディヴァインライトがらみはオイシイはずだ。着順決定ランプが非情にも点く。ブラックホーク4着。あー、ダメかあ。ハズレだあ。ウルトラワイド、4着までOKなんていうのはないの? ま、いいか。キングヘイローは優勝したし、ディヴァインライトは2着に入ったし。


February.24,2000 フェブラリー・ステークス

        東京1600メートル・ダート 五歳上オープン混合定量

        すっかりワイド馬券に、はまってしまっている。配当は馬連に較べて低いけれども、3着以内の組み合わせならいいというのは助かる。今まで、何回1−3着、2−3着で泣かされてきたことか。というわけで、本年最初のG1レースもワイドで勝負。

        16頭だて。狙うは、7番人気の1ファストフレンド。もっと強くて人気のある馬もいるが、東京競馬場のマイル戦という条件なら、絶対に3着以内に入るという確信が私にはあった。人気薄だから、広く流してやろうという作戦。

        相手は1番人気2キングヘイロー、2番人気6ゴールドティアラ、この2頭は押さえ。3〜5番人気の15メイセイオペラ、14ウイングアロー、9シンボリインディはあえて切り。もっと下を狙う。6番人気8キョウエイマーチ、9番人気12アローンセプテンバー、10番人気11レッドチリペッパー、12番人気10ビーマイナカヤマ、13番人気4オリオンザサンクス、15番人気16メイショウモトナリ。ケケケ、ワイドでも万馬券の可能性を秘めた馬券だ。

 

        スタートと同時に、オリオンザサンクスが逃げる。しかもガンガンと差を開いて、ぶっちぎりの単騎逃げ。よーし、そのまま逃げきっちまえ。マイル戦だ。逃げきれるぞ! これにファストフレンドが3着までにからめば、こっちの絵に描いた展開だ。高配当確実。で、ファストフレンドはと見ると、後方後ろから2〜3番目を走っている。そのさらに後ろがウィングアロー。おいおい大丈夫なのか?

        4コーナー、後続集団がオリオンザサンクスに襲いかかる。「ああ、駄目だあ。引っこ抜かれたあ」 ゴール前最後方にいたはずのウィングアローが、いつのまにか突っ込んできて、きれーに抜き去った。やられたー。で、ファストフレンドは結局何着だったんだ? ムムム、さっ、3着。ごちゃっと固まった集団がゴールに突っ込んできた中に、ファストフレンドはいた。

        ワイドにして大正解。押さえに買っておいた、6ゴールドティアラ200円が生きた。的中。配当830円×2で1660円。兎にも角にも春のG1白星スタート。

このコーナーの表紙に戻る

ふりだしに戻る